WeekendFlower 「Spマム・インヤン」

ふと立ち寄った本屋。

特に探している本があるわけでは無いけれど、自分の住んでいる町に本屋がなくなるのは寂しい。だから、会社が早く終わったときや、雨の日の日曜日など、ほしいものが無くてもここに来る。

そういえば、公衆電話や赤い縦長のポスト、バス停の木製のベンチや横断歩道を渡るときの黄色い旗もいつも間にか無くなっている。

 

「憎いあいつをやっつける方法」

そんな背表紙に魅かれて手にした薄手の本。背表紙の文字がようやく読み取れる程度の厚さのこの本、両方の分厚い本に挟まれていた。

なんか宝物を見つけたようで少しうれしくなる。

 

家に帰り、早速開く本。さて、私は誰が憎いのだろう?

目次を開くと、こんな風。

「ご近所編」、「電車編」、「上司編」などなど。世の中、いろいろな憎まれシチュエーションがあるものね。

読み進むと、絶妙なやっつけ方法が書かれている。早く誰かを憎みたくなってくるから不思議。

 

分刻みでスケージュールされた朝の儀式。

起床、シャワー、朝食、歯磨き、メイク、そして着替え。ここまできっかり45分。近所の地下鉄の駅まで5分の道のりをクリアし、後はしばし立ちながらの瞑想タイム。

相変わらずの満員電車では「無」になるのが一番良い。が、後ろに居ると思われるサラリーマンが背中をぐいぐい押してくる。混んでいるのは分かるけど押しすぎ。

「そうだ、憎いあいつの「電車編」実践だ!。」

ゆっくりと振り返りこう言う「ごめんなさい、私のカバンすぐに網棚に乗せるので。そうすると少し広くなると思います」「いや、こちらこそすみません。。。」

謝らせてやった。

 

帰宅後、くたくたなった体を湯船で癒す。そしてベランダでの缶ビール、これは止められない。

が、お隣さんのホタル族の煙が全部こちらに流れてくる。自分の家の中は禁煙で、ベランダで繋がるこちらはどうするの?!

「そうだ、憎いあいつの「ご近所編」実践だ!。」

「お父さん、いい加減禁煙したら?換気扇の下で吸ってても、その煙が外に出てご近所さんにも迷惑かけてるんだよ!」

そっと煙草を消して、部屋の中に戻ってゆくお隣さんの物音が聞こえる。。。

さっきのメッセージ、お隣さん宛のものだよ(笑)

 

明日は、上司編に戦したいな。可愛い小花を買って仕掛ける技らしい。早く明日が来ないかな?

こんにちは。

明日の朝、上司はどんな仕掛けに会うんでしょうか?笑

さて可愛い小花のSPキク、インヤン。こうやって見るとSPキクも可愛いですね。

SPキク各種のお問い合わせはこちらまで。

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Tel:03-5659-8750

 

 

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木苺 彩とベビーハンズ紅葉

秋の深まりを感じさせてくれる木いちご紅葉。

とてもいい色に色付いてきました。

左がベビーハンズで右がという品種です。

紅葉前のベビーハンズは濃い目の緑、彩はライトグリーンの葉の色です。

紅葉してからは写真の通り。どちらがお好みでしょうか?(私は彩かな)

彩もベビーハンズ同様、小葉で使い易い大きさです。

駆け足で過ぎていきそうな紅葉シーズン。今が真っ盛り。

北海道北石狩当別町からの便りでした。

本日ご紹介した「木苺 彩とベビーハンズ紅葉」のお問い合わせ、
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草柳までお願いします
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Weekendflower-ムーンワルツ-

朝の目覚し、なんの断りも、遠慮もなく鳴り始める。

時計を見ると「06:00」とデジタル表記。容赦の無いデジタルは朝にもってこいの代物だ。隣で寝ている大きなあいつが邪魔で、少し頭をもたげないと見えない時計も、今朝はすんなり見えた。

シャワーを浴び、すっかり目覚めたはずなのに、洗面台の鏡に写る私は、左半分を残して歯ブラシを咥えている。

左利きのあいつは、もう居ないのに。

今朝は、週に一度の不燃物のごみ収集日。Amazonがプリントされたダンボール箱や空いたワインのボトル、重くはないけど、ただかさばるペットボトルの数々。3階のにあるこの部屋から集積所までは、長い道のりだ。

これもあいつの担当だったのに。

今でもたまに思い出す。なんの前触れ、脈略も無くふっと思い出す。

あいつが居なくなってから、もう、結構な時間が経つと言うのに。

 

結婚したい私と、ただ夢を叶えたいあいつ。お互い嫌いで別れた訳ではなく、そんなタイミングだったんだと思う。

ただ、そのタイミングが絶妙だったからなのか、なんとなく清々しい気持ち。ただ、ふとした時に感じる、居ないことでの違和感はノスタルジーなのかもしれない。

そんな感じだから、母の勧めで会うことになった今週末のお見合いも、少し楽しみにしている。

「お見合いってさ、好きなところも嫌いなところも無いまま、お互い真っ新なところから始まるでしょ?まー、宝探しみたいなもんで楽しいわよ。」

お見合い結婚の姉がそういう。

 

会社帰りの電車の中。思ったより遅くなってしまった残業のせいで電車に乗る人はまばらだ。普段は座れないベンチシートに深く腰掛け、何気なく見上げた週刊誌の中吊り広告にあいつが居た。

「民間人初の月面旅行へ。有名アーティストと新しい恋人と。」

そうか、あいつ夢、叶えたんだね。そう思ったら少し笑えた。

電車を降り家路に向かう道すがら、まだ灯のついているお花屋さんに寄り1輪だけお花を。

名前は「ムーンワルツ、月での舞踏」。

「いつか月に行きたいんだ」

おめでとう、貴方の夢はかなったのね。

次は私の番だ。

 

こんにちは。

「あいつ」は、本当に月に行けるのでしょうか?笑

さて、アプリコットな中心部分、何となく月の色にも見えますね。

JA秋田本所のムーンワルツ。優しい色合いです。

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ラフィア

原産国 フィリピン 

色とりどりのラフィア♪ フローレ21は花だけではありません!!

現地にて買い付けてきた選りすぐりのカラー。

 

写真左はbags(袋入り200g) 写真右はballs(250g)

玉の方が50gお得。用途によってお好きな方を♡

この秋、新色も少し増えてます♪

 

ご注文や仕入れのお問合せは、フローレ21葛西店℡03-5659-8750。

または鈴木℡080-1155-0066までご連絡ください。

 

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Weekendflower-ネベリアクラスタスター-

人の記憶とはなんともいい加減な物だろう。

個人差もあるのだろうけど、私と場合とにかく良い方に良い方にと何度も上書きされているようだ。

 

秋分の日の連休にあやかって執り行われた幼馴染の結婚式。

特に観光名所やご当地グルメがあるわけでも無い私の故郷。こんな理由がなければ、帰省する機会も少ない。

誰が言い出したのか、「せっかくだし」という事で、結婚式の二次会が、いつの間にか同窓会となっていた。

 

特に期待もしていなかったが、担任と区別がつかなくなった当時のヒーロー。

マドンナと呼ばれていた彼女も、オペラ歌手のような体型で子供は5人だそうだ。

 

私も傍から見たら似たようなものかもしれないな。

なんとなく外の空気に触れたくて出た会場のベランダ。

 

「よっ、久しぶり」

なるほど、君はこうなったのね。

 

中学の卒業間際に転校してきた帰国子女。

南アフリカのヨハネスブルグからやってきた彼は、英語とフランス語そして片言の日本語が話せるエキゾチックな顔立ちの男の子だった。

まー、典型的な私の片思いで、悲劇のヒロインの記憶がよみがえる・・・

 

「変わってないね、相変わらずいじめっ子なの?」

そう言って笑う彼は、こちらが恥ずかしくなるほど素敵になっていた。

 

「何よ、いじめっ子はそっちでしょ。」

「いやいや、日本語が話せない僕に変なあだ名をつけて笑ってたのはそっちでしょ?」

 

そんなこんなで始まった、お互いの昔ばなし大会。

実は惚れていたのは彼のほうで、相手にしなかったのは私のほうだったらしい。

プレゼントしたと思っていたバレンタイのチョコも実際は逆で、海外の習慣に倣って彼から花束を貰っていたらしい。

「せっかく帰国する父に頼んで持ってきてもらったのに、こんなの可愛くない」

って返したよね?。

私ってひどい。。。

 

「さて。はいどーぞ、20年目のリベンジ。久しぶりに君が来るって聞いたからさ。これ、20年前のバレンタインと同じものだよ。時期は違うけど受け取ってくれる?」

 

「むー、でもやっぱり可愛くないから遠慮しとく。その代わり、私があげたと思ってたチョコレートの代わりにこれからディナーでも行かない?さっさとここを抜け出して」

 

こんなベタなデートも、ここ(故郷)ではありかな

 

こんにちは。

南アフリカ原産の「ネベリアクラスタースター」

ワイルドでありながらソフトな色目のネイティブフラワー。

最近のウェディングシーンでも人気の花材ですね。

ネイティブ系の花材のお問い合わせもこちらまで。

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Tel:03-5659-8750

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WeekendFlower-Whit Rose-

「そうか、あれから18年も経つんだ。」

アメリカ・ニューヨークで起きた、9月11日のとても悲しいテロ事件。

近所にある教会の掲示板に、追悼ミサについての案内が書かれていた。

そこに一節の詩がつづられていた。

 

あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、わたしはもっとちゃんとカバーをかけて、神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう。

あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら、わたしはあなたを抱きしめて、キスをしてそしてまたもう一度呼び寄せて、抱きしめただろう。

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら、わたしはその一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう。

確かにいつも明日はやってくる。見過ごしたことも取り返せる、やりまちがえたこともやり直す機会がいつも与えられている。

「あなたを愛している」と言うことはいつだってできるし、「何か手伝おうか?」と声をかけることもいつだってできる。

でももしそれがわたしの勘違いで今日で全てが終わるとしたら、わたしは今日どんなにあなたを愛しているか伝えたい。

そして私達は忘れないようにしたい。若い人にも年老いた人にも明日は誰にも約束されていないのだということを。

愛する人を抱きしめるのは今日が最後になるかもしれないことを、明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず。

もし明日がこないとしたらあなたは今日を後悔するだろうから、微笑みや抱擁やキスをするためのほんのちょっとの時間をどうして惜しんだのかと。

忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことをどうしてしてあげられなかったのかと。

だから今日、あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう。

そして、その人を愛していることいつでもいつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう。

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を 伝える時を持とう。

そうすれば もし明日が来ないとしてもあなたは今日を後悔しないだろうから。。。

※この詩は、9.11同時多発テロの追悼集会で朗読された、アメリカ人女性ノーマ・コーネット・マレックが10歳の息子を亡くし、その悲しみの思いを綴った詩です。

 

この週末、大切な人と過ごせる幸せを改めて感謝して過ごしてみてはいかがでしょうか?

株式会社フローレ21葛西店 長友

 

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Weekend Flower「紅葉ヒペリカム」

あの日の午後も、ちょうど今日と同じような季節外れの暑さだったと思う。

大きな台風が南から連れてきた高気圧のせいで、立秋も過ぎたというのにむせ返る様な暑さが纏わりつく。

 

10年という時間が長かったのか短かかったのかは未だ分からないけど、日本への帰国辞令を受け、久しぶりの里帰り。

 

帰国後の初出社日。

午前中に各部署への帰任の挨拶をし、帰任支度があるからという名目で、早々に会社を切り上げた。

 

「駅つ着いたら電話をくれ。あの辺もずいぶん変わったから駅まで迎えに行くよ」

古い友人達が僕の帰国を知り、小さいながらも帰国祝いをしてくれるという。

そして最後にそう書かれていた。

 

駅に着き階段を降りる。確かに当時の面影は無く小奇麗なバスのロータリーに変わっていた。

空を見上げると抜けるような青空が広がる。遠くに小さく見える季節外れの積乱雲。

輪郭がぼやけていてなんとなく幻を見ているようだった。

 

印刷した友人からのメールをバックから取り出し公衆電話を探す。

帰国後間もない僕は帯電話を持ってない。さすがの友人たちもそこまでは想像していなかったのだろう。

 

当時よりも普及した携帯電話が原因なのだろう。この公衆電話探しが思いのほか大変だった。

ようやく探し当てた電話ボックス、まさかの使用中。

人のことを言えた義理ではないけれど、まだ携帯電話を持たない人がいるんだな?そう独り言ちた時にボックスの扉が開いた。

出てきた女性に僕は言葉を失う。

奇麗に着こなされた紗の着物に品の良い印伝のバッグ。

僕を認めた瞬間、彼女はこう言う。

「お久しぶり。お元気そうで。そして相変わらずね。」

「君こそ。。。お元気そうで」

 

声を絞りだすだけの僕は、いったいどんな顔で彼女と対峙していたのだろう。

そしてなぜ彼女は、僕を認めた際に大して驚きもせずただ僕を見つめることができたのだろう。

10年前、結婚を望む君よりも自身の出世を求め、連絡先も告げづに彼女を置いて行った男の顔を。

 

そしてなぜ10年も合わなかった2人が、この同じ時間に、この数奇な場所でこんな再会をする事になったのだろう。

ゆっくり振り返り彼女を探すも、人影さえまばらなとても暑い午後の駅前に面影すら見当たらない。

 

遠くに見えていた幻のような積乱雲もいつしか消えていた。

彼女もまた、この夏の午後の幻だったのだろうか。

 

ふと見ると庭先に咲くヒペリカムが赤く染まりひっそりと佇んでいる。

そこだけが、夏は終わっていて秋が来ているという現実を伝えているようだった。。。

Fin

こんにちは。

夏の終わりを実感すると、この暑さもなんとなく愛おしくなるのは僕だけでしょうか(笑)

そんな秋を知らせるアイテム「紅葉のヒペリカム」

葉もさることながら小粒の蕾も秋、演出してます!

そんな花材のお問い合わせはこちらまで。

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Weekend Flower「エンプティフィーリングス」

僕は今、浮気をしている・・・。

不愉快な湿度をまとった罪悪感と嫌悪感が、僕に絡みつく。

 

大学の後輩の勧めで始めたInstagram。

サークル内の友人知人の日常を切り取った写真が日々アップされる。

それに対して「いいね」だったり、コメントをしたりして、昼夜なくコミュニケーションが取れるのが楽しかった。

 

操作に慣れてゆくにつれ、好きなタレントだったり、流行りのレストランや素敵な海外の風景写真などをアップしている人をフォローする。

フォローした方からのフォロー返しが嬉しかったりするし、フォロワーが増えると、何となく世間に求められているような感覚も楽しい。

 

そんなある日、ふと見つけたお花屋さんのInstagram。

花に対してそれほど興味があるほうではなかったけれど、そのお店のアップするお花達はどれも可愛くて、なぜか惹かれた。

 

「いつも素敵なお花の写真ばかりですね、毎回楽しみにしています!」

初めてコメントしてみた。

「ありがとうございます!お近くにお越しになる事あればお気軽にお越くださいませ!」

 

こんなやり取りから始まった、不思議な距離のある僕たちの関係。

{お花屋さん}の自撮りはアップされていないため彼女の顔は知らないけれど、彼女の作るブーケや、花にまつわるコメントなんかで彼女の雰囲気が分かる気がした。

「暑い日が続きますね。そんな日にはこんなお花はいかがですが?

ダークグリーンが素敵なこちら。お花の咲かないお花もあるんですよ。

フロックスのエンプティフィーリングス。」

「こんにちは。明日、近くに行く予定が出来たので、お伺いしても良いですか?先ほどアップしていたエンプティフィーリングスで自宅用のアレンジ作っていただけますか?」

「ありがとうございます!では、ぜひお待ちしております!」

 

そして僕は今、{お花屋さん}に向かっている。

昼の山手線は空いていて、立っている人もまばらだ。

そして僕は今、目の前に立つ女性に一目惚れをしてしまった。白いコットンのシャツがとても似合うショートカットの女性。

これから別の女性に会いに行くにもかかわらず・・・。

 

「こんな不誠実な気持ちで{お花屋さん}に会っても良いのか?」

「どーせ、単なるInstag繋がりだけだろう?別に彼女でもあるまいし」

僕の中で、僕と僕が、答えの出ない口論を始める。

 

ふと、Instagramのメッセージ通知が鳴る。

「ごめんなさい、急な打ち合わせが入って少し遅れてしまうかもしれません!」

「大丈夫です!僕も少し遅れそうなので。では後ほど。」

 

携帯をポケットに戻し、ふと見上げると彼女はすでに居なくなっていた。

「そうか、今の駅で降りたんだ。でも、これでよかったのかもしれないな。」

 

ピントの合わない思考のまま次の駅代々木で下車し「お花屋さん」へ向かう。思ったより駅から遠く

「最寄り駅は原宿じゃん」

そう独り言ちた。

 

外の強い日差しが入口のガラスに反射しほとんど中が見えない。意を決し中に入る。

「ごめんください、今日お花をオーダーしたものですけど。」

奥から{お花屋さん}が出てくる。

 

「ごめんなさい、さっきお店に戻ったのでバタバタで。こちらがご依頼のアレンジです。お気に召して頂ければよいんですけど・・・。」

想像通りの素敵なアレンジメントだった。そして、これは想定外だったな。

お花さん、白いコットンのシャツがとても似合うショートカットの女性だったなんて。

 

Fin

 

こんにちは。

ふと見上げると雲一つない青空。でも遠くを見ると絵にかいたような積乱雲。

夏ですね。(笑汗;)

さて、本日ご紹介した六合村の「フロックスのエンプティフィーリング」。

いかがでしたでしょうか?花が咲かない代わりにガクが成長したフワモコな感じ。

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WeekendFlower-ラベンダー-

【青天の霹靂】

読み方:“せいてん”の“へきれき”

青天の霹靂とは、思いがけず起こった衝撃的なことや驚くようなこと。

「青天」は「晴れわたった空」を、「霹靂は「雷」「雷鳴」を意味する古い表現。

 

まさに、今朝の母の一言は私にとって青天の霹靂だった。

いつもと変わりのない朝食の風景。左に座る父がいて、テーブルを挟んだ向かいに母が座る。

「汗をかくと塩分不足になるから、食欲がなくてもお味噌汁だけは飲みなさいよ」

「暑いと思わなくても、まめに水分を取らないと熱中症になるらしいから気をつけなさい」

そして、こう告げられた。

「そうそう、ようやくこの家に買い手がついたから、貴女も今週中に新しいアパート見つけといてよ。」

 

熱中症対策の話と実家売却の話は、同じトーンで話せる内容だろうか。。。?

 

「ほら、2丁目の角を曲がった交番の先に新しくできた老人ホームができたでしょう1階にコンビニがあるビル。

私たちも最近物忘れも多くなってきてるから、今のうちに、そういったところでお世話になったほうが良いわねってお父さんも話していたのよ。」

 

そういう理由らしい。

まー、交番は3丁目の角を曲がったところだし、老人ホームができたビルの1階は美容院。確かに、記憶がちぐはぐな感じ。両親も若くなってことだ。

 

午後から始めた私なりの断捨離。寝室が片付いたところで、解約した近所のレンタルルームからの荷物が届く。

私の四半世紀分の思い出の段ボールの数々。ここ何年も開けられていない荷物たちなのだから、本来は開封もせずに捨てても問題のないはずだ。

一応儀式的に開けた箱から出てきたのは、小学校の時に使っていた縦笛や辞書、こまごまとしたアクセサリー。

まとめて断捨離を決めた時にふと見つけた「卒業アルバム」の文字。

 

十数年ぶりに対面する私と私。

「あー、この頃は眉毛が太い。そうそう、マッキーの太いほうで書かれたような眉毛だわ」そして私の将来の夢「素敵なお嫁さん」

「ごめん、まだ貴女の夢、叶えてあげられてないわ。。。」

 

そしてアルバムから滑り落ちる1通の手紙。

昔、あれだけ苦労して覚えた歴史の年号や化学の数式はほとんど覚えていないけど、この手紙の中の1つ1つの文字が鮮明に思い出される。

小学校の卒業式を待たずに転校していった近所の男の子へ宛てたラブレターだった。

 

私の卒業アルバムにある将来の夢は、この男の子のお嫁さんになるものだった。

転校してもまた会おうねって書かれた手紙。道端に咲くラベンダーを添えたのも覚えている。

封筒にそっと顔を近づけるとかすかに香るラベンダーの香り。

ただあの日、小学校から帰る彼の隣に楽しそうに話す女の子を見つけ、この手紙をポストに入れることができなくなったのだ。

今にしてみれば他愛もない下校風景だが、当時の私にとっては、そうそうまさに青天の霹靂だった。

 

玄関を出ると、むせ返る様な夏の風が私を包む。小走りで向かう近所の郵便局。

十数年ぶりに投函されるこのラブレター、無事に届くだろうか。

 

外にでて空を仰ぎ見る。まさに青天。そして耳を澄ます。雷など聞こえない。

Fin

こんにちは。

今日も暑い一日でしたね、お疲れさまでした。最近では沖縄のほうが涼しいんだとか(笑)

さて、本日ご紹介した「ラベンダー」。

Flore21では、オンラインショップにて各種ドライ資材も販売しております。

スワッグやハーバリウムにも最適ですよ。ご興味のある方はこちらまで!

 

FLORE21@shop(アットショップ)
https://flore21.shop/

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Weekend Flower「あじさい」

もう、どうのくらいこうしているのだろう。

どこまでも続く灰色の空に、紫とか青とかグリーンとか、色とりどりの紫陽花が重なる。

その景色が、何故か僕を不安で落ち着かなくさせる。

僕たちは、何を話すわけでもなく、中途半端な距離をあけて座っている。

そして、2人の足はくるぶしまでプールの水に漬かっていて、
時折吹く風に水面が揺れ、2人の足が絡まっているように見えた。
僕は少し照れる。

彼女がふと遠くを見つめる。そしてこう言う。

「僕はこの匂いが好きなんだ、ペトリコール。もうじき雨が降ってくるよ。ほら、嗅いでみて?」

「君は女性なのに自分のことを僕っていうから、僕は自分のことを何て呼んでよいかわからなくなるよ。」

彼女が期待していた僕の返答がこんなんじゃないというのは分かっていたけど、ペトリコールなんて聞いたこともないし。

そしてまた2人の間に沈黙が続く。

プールの端のほうからいくつもの小さな波紋が広がる。まるでたくさんのアメンボが泳いでいるように。

そして彼女の言う通り、雨が僕たちに静かに降り注ぐ。

「そろそろ帰らないと風邪ひくよ」

「風邪なんてひきっこないけど、ブラウスが濡れるのを君に見られるのは嫌だな。」

もう、あれからどのくらい経つのだろう。
僕が住むこの街にも、また梅雨がやってくる。

あの日僕は、彼女のいう通りペトリコールを探して何度か嗅いでみた。でも彼女の風下に座る僕には、彼女の香りしかしなかったんだ。

だから僕には、雨が降る間際には君の香りを感じるんだ。
洗濯石鹸と温もりを持った木綿と、君の何かが混ざった香り。

ふと窓の外を見る。
あの日の午後と同じように、どこまでも続く灰色の空に、紫とか青とかグリーンとか、色とりどりの紫陽花が咲いている。

その景色は、今でも僕を不安で落ち着かなくさせる。

こんにちは。

梅雨空な週末ですが、午後には晴れるとか!

さて、本日ご紹介した「青木園芸さんのあじさい」。

今年もそんな季節ですね。

そんな、旬を迎えるアジサイ各色のお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせはこちらまで。

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