ご挨拶

「花とデザイン」

昨年コロナ禍が明け、国内は東京を始めどの都市もインバウンド需要で盛り上がりました。欧米や東南アジアなど世界中から日本へと多くの人が訪れてくれています。
日本に対し良い印象を持って帰られる方々が多いようで、直接的に花の需要に繋がらなくとも、自分たちの国を誇らしく感じます。

お花は様々な形で消費されています。
近代社会となり花の消費を底支えしてきた商品の一つが仏様の花です。
島国である日本は亡くなった先祖への供養を怠りません。
家には仏壇を置き、毎朝ロウソクを灯し線香を焚き、そして花を供えます。
年に2回のお彼岸、そして7、8月のお盆、また年末年始にはお墓参りへ行き、花を供え、手を合わせます。
こうして何十年もの間、花の消費を促してきたてきた日本の仏花。

仏壇が家に有ることで自然と花を飾り、それが家に花を飾る習慣へとなっていきました。
良い文化であり失われたくないものですが、近年の東京近郊、その他都市部での住環境の変化により仏壇を置ける家はどんどんと少なくなってきています。
もちろん新たな花需要は生まれています。キッチンやリビングといったもっと生活の身近な場所に花が飾られるようになってきています。

今後、花や植物がもっと生活に入り込む為には、鮮度保持や価格その他たくさんの要素が考えられますが、花のデザイン力が不可欠だと感じています。

環境を意識した未来志向のデザイン。
お花屋さん、フローリストにしかできない創造性で消費者に訴えかけ、花の消費の裾野を広げていって欲しいと思います。
我々フローレ21もそのためのお手伝いをしていきたいです。

デザインには無限の可能性があり、花の色や造形、季節感を組みあわせたデザイン力で消費者に感動を与えることができます。
必ずそこから花や植物の素晴らしさがもっと多くの人々へと届けられると確信しています。

やらなければいけない事は山ほどあります。
皆様と手をとり共に前へと進んでいきたいと思っています。
2024年度もFLORE21にご期待下さい。

「花は人を幸せに出来る」

2024年5月

株式会社フローレツエンティワン
代表取締役社長 小池 雅也

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