「そうか、あれから18年も経つんだ。」
アメリカ・ニューヨークで起きた、9月11日のとても悲しいテロ事件。
近所にある教会の掲示板に、追悼ミサについての案内が書かれていた。
そこに一節の詩がつづられていた。
あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、わたしはもっとちゃんとカバーをかけて、神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう。
あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら、わたしはあなたを抱きしめて、キスをしてそしてまたもう一度呼び寄せて、抱きしめただろう。
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら、わたしはその一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう。
確かにいつも明日はやってくる。見過ごしたことも取り返せる、やりまちがえたこともやり直す機会がいつも与えられている。
「あなたを愛している」と言うことはいつだってできるし、「何か手伝おうか?」と声をかけることもいつだってできる。
でももしそれがわたしの勘違いで今日で全てが終わるとしたら、わたしは今日どんなにあなたを愛しているか伝えたい。
そして私達は忘れないようにしたい。若い人にも年老いた人にも明日は誰にも約束されていないのだということを。
愛する人を抱きしめるのは今日が最後になるかもしれないことを、明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず。
もし明日がこないとしたらあなたは今日を後悔するだろうから、微笑みや抱擁やキスをするためのほんのちょっとの時間をどうして惜しんだのかと。
忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことをどうしてしてあげられなかったのかと。
だから今日、あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう。
そして、その人を愛していることいつでもいつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう。
「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を 伝える時を持とう。
そうすれば もし明日が来ないとしてもあなたは今日を後悔しないだろうから。。。
※この詩は、9.11同時多発テロの追悼集会で朗読された、アメリカ人女性ノーマ・コーネット・マレックが10歳の息子を亡くし、その悲しみの思いを綴った詩です。
この週末、大切な人と過ごせる幸せを改めて感謝して過ごしてみてはいかがでしょうか?
株式会社フローレ21葛西店 長友