プラスチックの容器からドキッとするような何かが覗いていると思えば、サラセニアです。
エグみが映える葉脈には美しさがあります。
その葉脈にこそサラセニアのアイデンティティがなみなみと注がれています。
自然のものの形には必ず理由があるといいますが、サラセニアは食虫植物としてこのフォルムに至りました。
今後もさらなる進化の為に食虫を頑張ってほしいです。
生産者:NAKATO 中藤 喜章/東京
プラスチックの容器からドキッとするような何かが覗いていると思えば、サラセニアです。
エグみが映える葉脈には美しさがあります。
その葉脈にこそサラセニアのアイデンティティがなみなみと注がれています。
自然のものの形には必ず理由があるといいますが、サラセニアは食虫植物としてこのフォルムに至りました。
今後もさらなる進化の為に食虫を頑張ってほしいです。
生産者:NAKATO 中藤 喜章/東京
お客様のおかげでカッコいいダリアを見つけることが出来ました。
「クール」っていう名前です。
クールな濃いワインとピンク、そのどっちつかずの色にさらっと霜降りが入ると、
とってもモードな顔をしています。
都会的な洗練された女性に贈りたいですね。
あなたはどんな女性を想像するのでしょうか?
残念ながら唯一の産地、福島未来農協さんはほぼ切り終わってしまったそうでしばらく会うことはできません、、、
悪しからず、、、、
でもそんな一期一会が花の良さです!
本日ご紹介したダリア「クール」のお問い合わせは
またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
毎年この時期になると1通の封書が届く。
僕にとっては、これが彼女からの年賀状。多少時期がずれてはいるけれど。
あれは確かこの店の5周年記念日だったから、約10年前の春。
「今日は私の主人を連れてきたの。この春の定年を機に、これから家に飾るお花は主人に頼もうと思って」
そう言ってご主人をご紹介下さったのは坂の上に住む老夫婦のマダム。
毎週金曜の朝に来店され、水揚げもままならない花材の中から好きなものを選んで、早々に帰られる。
選ぶ花材は旬なものはもちろん、売れるかどうか迷うような珍しいものでも楽しそうに選んで行く。
その様は迷いがなく豪快でありながら、各花材を選ぶ姿はとても品があり繊細だ。
「今日は私が参りました、何分花には疎くて、いろいろ教えていただけますか?」
定年後、3人のお子様も自立され、ようやく2人きりで生活することに少し戸惑っているようでもあり、
楽しそうでもあるお2人を見ていると、こちらまで何となく楽しくなってくる。
「そういえば、最近見かけないわね、あの坂の上のご夫婦」
ほかの常連さんとそんな会話をしたのも忘れたころ1通のエアーメールが届いた。
差出人はあの坂の上に住むマダムで、見覚えのある懐かしい文字だった。
消印は東ヨーロッパの小さな国からのもの。中には長い手紙と数枚のパンジーの写真が入っていた。
「いろいろ悩みましたが、主人に付いて行くことにしました。
主人の定年後、やっとゆっくり出来ると思ったのですが、そうもいかずに。
でも楽しくやってるのよ、近所にお花屋さんが無いのが少し寂しいけれど、最近では作るようにしたの。
またお手紙いたしますね」
長い間医師をされていたご主人の夢はボランティアドクターで、医師の少ない町で困っている人々を助けたいというものだったそうだ。
「この年で一人になるもの寂しいので、少し苦労かけるかもしれないが、ぜひ君も付いて来てほしい。」
そういってご主人は2度目のプロポーズをし、マダムがOKしたという。
この時期の空気はとても澄んでいて、見上げた空はとても美しい。
そして、マダムが住む庭に咲く花と、ここに咲く花が呼応しているようだ。
なんとなく素敵な週末になりそう。
ようやくパンジーが出始めました。まだまだ寒い日が続きますが、春は確実にやって来てますね。
おかげさまで、葛西店の「パンジーフェア」大盛況でした。ありがとうございました。
本日ご紹介した「みやび花園さんのパンジー」のお問い合わせ、
またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
長友までお願いします。
「なんでだろう、ドキドキしてる。」
東京では珍しい、地下鉄の始発があるこの街に越してきたのは7年前。
会社での、実ることのない不毛な恋愛にけりを付け、過去の記憶のリセットと追憶からの逃避をすべく、わずかな退職金と、あいつからの気持ちばかりの手切れ金で、この小さな花屋をオープンさせた。
越してきたころはまだ空き地や畑も残っていたこの街も、いつの間にか大きなマンシょンが立ち並び、新しいお客まさも増えてきた。
「ニママ、今日はこれにするね」
最近出来たマンションに越してきたというサッカー好きの男の子。ランドセルの香りが抜けないままブレザーの制服を着ている感じが微笑ましい。歳のわりにアプリコットやパープル系を好むセンス、うちのお得意様だ。でも、この子が来ると、なんとなく心落ち着かなくなるのはなんでだろう。
「ほら、ブレザーのボタン閉めて。寝ぐせも直ってないし!」
朝、あの子が店の前を通るときに大声で声をかける私。そんな口うるさい私についたあだ名が、2人目のお母さん、それが「二ママ」らしいい。
普段、好んでは選ばない赤系のバラ。でもこの時期は稼ぎ頭、背に腹は、だ。
「もーぼちぼちクリスマスだね。今日は素敵な赤バラが入ったからサービスしとくよ。君は嫌いかもしれないけど、たぶん、ママは喜ぶと思うから。」
「ママ、本当はいないんだ、ずっとパパと二人きり。」
その後、ほんの少しの会話だったけど、実際はママとの記憶もほとんど無いらしい。
「別に気にしてないよ、こんな空気、もう慣れてるし。赤バラはパパに言っておくよ、じゃねー。」
振り向かず、右手を上げて帰ってい行くあの子が小さくなっていく。
なんだろうこの既視感。
店に戻り、オーダー品のクリスマスを意識したいくつかのブーケを作る。色とりどりの花に囲まれた私、きっとこの瞬間を写メったら私だけモノクロに写っているような気がする。
かじかんだ両手に息を吹きかける。こんな時、ため息のほうが長く温かい。。。
サンタさんがいないことはもうずいぶん前に知っているけど、空気が澄んだ冬の夜空を見上げてつくため息は白く美しい。
「Import Roses」
今週の葛西店は輸入バラフェア。国産のバラがシャンパーニュだとすると、輸入のバラは、ボルドーワインのようにしっかりとした佇まい。このシーズンぴったりですね。そんな輸入バラのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせはこちらまで!
株式会社フローレ21
葛西店
こういう状況も一目ぼれというのだろうか?
フロアは同じでも結構席が離れてる。彼女のワークエリアは東側で、僕は南側。
直接話したことは無く、たまに同じエレベータに乗り合わせたり、廊下ですれ違う程度の距離。顔だってすれ違う際に視界に入るぐらいだったから、先日の数秒間は正直驚いた。
その日、いつも使う南側のコピー機が壊れ、やむなく東側のコピー機を使うことになった僕は、彼女の後ろを通ることになった。
よくある話で、彼女が立ち上がった瞬間に、後ろへ流れた椅子に僕がぶつかり、「あっ、ごめんなさい」から始まった、ほんの少しの立ち話。
あらあら、こんなに可愛い人だったなんて・・・。
年上だと思っていたのに、たぶん、結構年下。眼鏡の奥の瞳は黒目がちで、とても大きい。
数日後、僕たちはドライブに出かけた。途中、海の見えるビストロでランチをし、取り留めもない話をしているうちに、気が付くと旧市街が夕日に染まっていた。
「もしよかったら、イブは一緒に過ごしませんか?」
既にX’masデコレーションで彩られたデパートのショウィンドウ。そのガラスに映る彼女に向かい、僕はそう告げた。
彼女はゆっくりと僕のほうに向きなおり、僕の右頬に承諾の代わりのキスをした。
そんな夢を見た。
その日以来、彼女を意識する日々が始まる。
たまに南側のコピー機の電源を落としたりもしたし、頻繁にエレベータに乗るようにもした。僕にしてみれば既にデートしているのだから「来週の週末もどう?」という心境ではあるものの、それが現実ではないと、理性が僕を諭す。
そんな悶々とした生活のせいか、営業先で大きなトラブルが起きる。原因は僕のポカミス。外出先から戻り仕事に取り掛かる。
「今夜はリカバリーで徹夜だな」カレンダーを見ると今日は12月24日。
「明日X’masじゃん。まっ予定はないけど」そう独り言ちると現実味が増した。
「お疲れさま。今夜は遅いみたいですね」気付くと彼女がすぐ側で立っている。
「今日の約束、明日にリスケしますか?それともこの仕事、さっさと2人でやっつけて遅めのディナーに行きましょうか?」
そんな不思議なX’masの夜のお話。
「コニファー」
街はもうX’masムードでいっぱいっですね。Instagramでも、こぞってリースの画像がアップされていたり。
そんな葛西店も、国内外のリース素材でいっぱいです。このチャンスお見逃さずに・・・!
母と別れてから飛び乗った新幹線で約50分。
キヨスクで買った週刊誌も読み切れないほどの短い時間。
昨日は山手線の車両故障が原因で、会社に着くまで1時間と少し。
通勤よりも近い、母の住む町。
前回の帰省も母の誕生日だったから約1年ぶりの帰省。
会うたびに小さくなる母を見るのが嫌で、年に1度の帰省が私なりの親孝行になっていた。
その日の夜、女性の平均年寿命が86歳になったと、若い女性キャスターが実感なく原稿を読んでいた。
私の記憶が正しければ、母は今年で76になる。ニュースの数字が正しいとすると、母と会えるのはあと10回しかない。
ふと見た窓ガラスに映る私の顔に、寂しそうな母の顔が重なる。
明日帰ろう、母の大好きなラナンキュラスをもって。
「臨時ボーナスが入ったので美味しいものでも食べにいかない?明日帰ります」
Lineの返事は明日の朝だな。
ラナンキュラス「バタフライセリース」
ワックスでコーティングしたような「ラックス」にも似たラナンキュラス。
ベージュブラウンが大人な印象ですね。今回はオランダからの商材です。