『カランコエ』

今日の出会い花シリーズ:VOL.4 です。

品種名:カランコエ

産地:東京都 清野和子さん

眼下に飛び込んできたのは、カランコエ。

キャンディのようなグミのような優しいカラフルな色味がポップで可愛らしく、お菓子好きのわたくしは、思わず一粒ずつ採って口に運んでしまいそうです(汗)

 

一本でも十分に可愛らしいです。何本かまとめてもまたお菓子が増えてとても可愛らしいです。

テーブルの上のお菓子置きの瓶の代わりに、カランコエを活けた花瓶を飾ってみたら、お腹も心も満たされちゃうかもしれません。

食べないですけどね、、、。

本日ご紹介した「カランコエ」のお問い合わせ、

またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、

株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
森田までお願いします
▼SNSでシェアする▼

WeekendFlower「アネモネ」

丘の上の教会が夕日に照らされる頃、漁を終えたたくさんの船が港に戻ってくる。

西日を背にした船はどれも一様に同じに見え、貴方の乗る船がどれだか判らない。

だから私はこの大きな木の下に立ち、ただ入江を見つめて小さく微笑む。

貴方から見えるこの島は、黄金色に染まりさぞかし素敵に見えている事でしょう。

程なくして、足取り重く坂道を登ってくる貴方の足音が聞こえてくる。

船が港についてから貴方がこの家の前を通り過ぎるのまでの時間が1時間程度の場合は不漁の合図。

私が眠りにつく頃、小気味よい歌を口ずさみながら、おぼつかない足取りで坂道を登ってくるときは大漁だった合図。

そんな貴方の生活のリズを私は知っているけれど、貴方は私を知らない。

正確にいうのなら、貴方は私を知っているけれど私の貴方への気持ちを知らないと言うべきだろう。そしてもっと正確にいうのなら、僕の貴方への気持というべきなのだろう。

 

みんなが楽しそうに「僕は紅茶よりもコーヒーの方が好きだな」とか「私は夏の暑さよりも冬の厳しさの方が好き」だとか、そんな風に簡単に「僕は君が好きなんだ」って言えればどんなに素敵なことだろう。

不漁のとき早めに帰る貴方は家で何をしているのだろう。大漁の時に貴方が行く酒場ではいつもどんな話をしているのだろう。

 

そして僕は今日もまた貴方の帰りを待つ。この大きな木の下で。

この島に2度目のボラが吹くまでは。

僕はアドニスの元に咲くアネモス

古代ギリシャ時代。2人の女神に愛された美しい青年アドニス。愛されるが故に迎えた悲しい結末。その青年はいつしか風の花アネモスになったとか。

興味のある方はぜひググってみてください・・・。

そんなアネモネ含め各種のお問い合わせはこちらまで。

株式会社フローレ21葛西店 長友

▼SNSでシェアする▼

わすれな草『ブルームッツ』

品種名:ブルームッツ

産地:埼玉県 飯倉裕明

今日の出会い花シリーズVOL.3。いつの間にやらシリーズとなりました。

あらためて今日の出会い花は、わすれな草です。

この出会いは、或いは再会と言ってもいいかもしれません。

『わすれな草』なぜか聞き馴染だ音の響き。

実際にその花をまじまじと見たことは今までありませんでした。

しかし、よく見るとなんと可愛らしい事でしょう。

 

明るく鮮やかで柔らかみのある葉に包まれた、

極小輪のブルーの花弁と中央の黄色の組み合わせが

とてもポップで可愛らしく、じっと見ていると心を和ませてくれます。

 

出会った花は、すぐに調べます。

調べてみると、、、なんということでしょう。

聞きなれた響きの原因が解ったわけです。

それは、わすれな草の英名にありました。

『 For get me not 』10代の時分より聴き馴染んだ尾崎豊のそれだったわけです。

 

「君が教えてくれた花の名前は、街に埋もれそうな小さなわすれな草」。

 

 

本日ご紹介した「ブルームッツ」のお問い合わせ、

またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、

 
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
森田までお願いします
▼SNSでシェアする▼

WeekendFlower「ミモザ」

言葉って不思議だ。

先日参加した20年ぶりの同窓会。当時失恋した同級生に何げなく言った一言が、今の彼女の人生にも影響していると聞いた。

自分がそんなことを言ったことなど、記憶の彼方にもない。

一方で、あれだけ声を出して暗記した歴史の年号。今でも覚えているのは鎌倉幕府成立ぐらいなもの。

 

言葉って不思議だ。

 

彼女って、優柔不断だけど、とっても真面目よね。

彼女って、とても真面目だけど、優柔不断よね。

順番を変えただけの表現だけど、前者よりも後者の彼の方が印象が悪くなる。

 

そんな取り留めもない話をしながらドライブする早朝の首都高。週末が休みの彼と平日が休みの私。

なかなか時間が取れない私達は、出勤前にこうして二人きりの時間を作っている。

なんとなく自分の仕事に自信が持てなくなっていた矢先だった。

普段仕事で全国を奔走している彼だけど、私が落ち込んでいるのが分かるのか、そんな時こうして無理して時間を作ってくれる。

言葉にはなっていないけど私は励まされている。

 

首都高を降りる頃ようやく朝日が昇り始める。信号で止まりふと見上げると朝日に照らされたミモザが輝いている。

ここにも言葉にはなっていない私へのエール。

言葉って不思議だ。

聞こえなくても言葉なんだ。

 

みなさん今晩は。

いよいよミモザ始まりました。

ふわふわの黄色が優しく元気にしてくれそうで。

 

そんなミモザ含め各種のお問い合わせはこちらまで。

 

株式会社フローレ21葛西店 長友

 

Tel:03-5659-8750

▼SNSでシェアする▼

ダリア『かまくら』

品種名:かまくら

産地:千葉県 ナカニヤ園芸

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

2018年/12月の入社以来、毎日初めての花達との出会いの連続です。

あまりの出会いの多さに名前と顔が全然一致しておりましません、、、汗。

さて新年最初に紹介させて頂きたい今日の出会い花は、

ダリア『かまくら』です。

ダリアは、いつも堂々としていて好きです。

かまくらにつきましては、新年をフレッシュに始めるに

ぴったりの白です。

2019年も、フレッシュなこのかまくら白を忘れずに過ごしていこうと思います。

 

 

本日ご紹介した「ダリア かまくら」のお問い合わせ、

またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
森田までお願いします

 

▼SNSでシェアする▼

WeekendFlower「カルボナーラ」

もうすぐ2018年が終わる。そして平成という時代も終わりに近づいている。

こんな風にドラマチックに言ってみると、なんてことのない明日が、何かこう特別の意味のある日のように思えてくるから不思議だ。

夏が終わるころにハロウィーンの準備を始め、ハロウィーンが終わるころにはクリスマス花材を決め、ほぼ同じタイミングで正月飾りの発注が終わる。そして松飾りの配達が終わるころには、一足早い春の花たちが店頭を彩る。

この町でオープンしたこの店も今年で8回目の年越しを迎える。

季節や時代を先取りすることは花の業界に限らず多々あると思う。だからそれほど珍しいことではないけれど、普段は何とも思わないイベントの先取りについて、たまにはオンタイムでイベントを楽しみたいなって思うこともある。

まだ見ぬ彼から、「メリークリスマス!」だったり「ハッピーニューイヤー!なんてサプライズブーケをもらってみたいけど、悲しいかな同業界。その年のトレンドを知っちゃてるから、ブーケの中身が想像できてサプライズも半減・・・。

そしてまた、「今日」という日が「昨日」に変わり、「明日」という日が「今日」に変わる。

だから2018年が2019年になることも、ただ明日が今日に変わるだけだと思ってた。

 

「こんにちは。」

お昼時の混雑もひと段落し、そろそろ遅めのお昼ご飯にしようかと考えていたころ一人の男性のお客様がやってきた。

右手には夕飯の材料と思われるスーパーのレジ袋。そして左手にはそのスーパーで買ったと思しきワンコインのプチブーケ。

「こんなところにお花屋さんがあったんですね、会社帰りに通る道なんですけど夜遅いから気が付かなかったんですね」

屈託なく笑うその笑顔が何とも言えず眩しい、たぶん一回りは年下だな。

ちょうど昨年の今頃、会社の都合でこの町に引っ越してきたというその彼はこの先の高台にあるちょっとリッチなマンションで一人暮らしをしているらしい。殺風景になりがちな男一人暮らしの部屋が嫌で定期的に近所のスーパーでお花を買っているとのことだ。

「でも、なんか気に入ったお花がなくて。何かお薦めのお花がありますか?」

初めてのお客様だしまだ好みがわからないから、ある程度馴染みのあるお花で、ほんの少し変わったお花を薦めてみた。

「これガーベラなんです。パスタシリーズで‘カルボナーラ‘って言うんですよ。ちょうどパスタのクリーム色と卵と生クリームが混ざったようま色のグラデーションが素敵だと思うんですけど」

その瞬間、二人が想像もしていなかったことが起きた。私自身まだこんな経験無かったし、目の前の彼だってこんな経験はしたことなかったと思う。

「まだお昼ご飯食べてなくて。そんなタイミングでカルボナーラとか言ったから、お腹が鳴ってしまって。。。」

自分の赤面顔がどれほど赤いかわからないけど、尋常じゃないほどの火照りを感じる。

「もしよかったら、今から、は無理だと思いますが今度食事にでも行きませんか?僕、未だこの町の事よくわからないし、いろいろ案内してもらえると嬉しいです。こんな状況で人を好きになるの初めてです。」

そういってその彼は、眩しい笑顔で屈託なく笑う。

 

今日と同じだと思っていた明日だけど、きっと私の知らない今日になる予感がした。

そして2019年。笑顔でやってくる未来がもうそこまで来ている。悪くない2018年の年越しだ。

Fin

 

さて、皆様にとって2018年はどんな年だったでしょうか?

そして2019年はどのような年にしたいですか?

良いことばかりだった人はさらに飛躍を。芳しくなかった人はカルボナーラを思い出してください。災いも転じれば福です!

 

来年もFlore21葛西店、よろしくお願い申し上げます!

▼SNSでシェアする▼

松 白寿

早い物であと10日もすれば一年が終わります。

皆様、どのような一年でしたでしょうか?

お気に入りの松は手に入りましたか?

私の今年の一番は「白寿」だったかなぁ。

ボール状に上でまとまっていて一本で見応え充分。

いい一年を迎える事ができそうな気持ちにさせてくれます。

少し早いですが、皆様良いお年を!

ちなみにこの白寿、まだ間に合います!!

本日ご紹介した「松 白寿」のお問い合わせ、
またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
草柳までお願いします
▼SNSでシェアする▼

ドライワックス

12月♪ クリスマス準備はできていますか?

写真は店頭にてクリスマスフェアをした時のディスプレイです。

今回は姫リンゴのご紹介ではなく、ドライワックスのご紹介です。松の実のドライにカラーワックスがかかっています。

写真正面のリースがそうですが、とっても素敵です。

 

 

レッド、ブルー、グリーン、ホワイト等、どれも可愛くて迷います。

キャンドルアレンジに少し使うだけでも他にはないアレンジに!!

スワッグだって素敵です♪

ぜひ、お試しください!

 

ご注文・お問合せは、フローレ21 葛西店 ℡03-5659-8750 鈴木までご連絡ください。

 

 

 

▼SNSでシェアする▼

WeekendFlower「フォセット」

何事もなかったように3度目の冬が来る。

正確に言うと「今年もまた日本で迎える私の誕生日」だ。

あまりの忙しさに取得できなかった夏期休暇を利用して訪れたフィレンツェ。

外国で迎える誕生日。リッチではあるけど独り旅と言うのが悩ましい。

 

夜、ホテルに戻ってチェックする携帯の写真。

ヴェウキヲ橋、ドゥオーモ広場、サンタクローチェ教会、自撮りする私の後ろに必ず写っている男の子。

「誰?」

 

翌朝、ホテルのレストランで迎える朝食。

ふと見上げるとクロワッサン越しにあの男の子!

「実は、行きの飛行機から一緒だったんだよ」

「えっ、気持ち悪い!」

第一印象が悪いと言うのはある意味良いことなのかもしれない。後は大抵好印象に変わるから。

帰りの飛行機で隣同士に座る私たち。そして、それが今の彼。

 

「来年の君の誕生日もフィレンツェで」。

そう言っていたのに今年も日本で迎える誕生日。

3年前にアップした思い出のフィレンツェ。

フレッシュポルチーニのパスタに30「いいね!」。

共和国広場のライトアップに50「いいね!」。

ジョットの鐘楼の音色に40「いいね!」。

懐かしさと羨望に漏れる私のため息・・・

 

ふと気が付くと、「誕生日おめでとう!」そう書かれたメッセージカードと一緒に届いた彼からのブーケがこちらを見つめていた。

とりあえずハッシュタグを付けてインスタにアップ。

♯彼からのブーケ ♯誕生日プレゼント

シャワー後確認した私のインスタ。ブーケの写真に70「いいね!」過去最高得点。

 

身近な幸せって意外と気が付かないものなんだね・・・

 

みなさん今晩は。

身近な幸せに感謝してますか?(笑)

さて、本日の花材はフォセット。大人なアンティークピンクですね。

フォセット含め各種のお問い合わせはこちらまで。

株式会社フローレ21葛西店 長友

Tel:03-5659-8750

 

▼SNSでシェアする▼

WeekendFlower「クイーンレッドライム」

夕方から降りだした雨のせいもあり気温も急に下がってきた。

それに呼応するように店の前の人通りも少なくなってきたことから少し早めの店仕舞いを始めたころだった。

そのお客様は月に1、2度程来店される年配の女性。スーパーの隣にあるこの店では珍しくないが、買い物袋越しにネギや豆腐などが見えなんとなくその日の献立が分ってしまう。

近しい接客を好むお客様もいれば、放っておいてほしいお客様もいる。そしてこのお客様は後者。

いつもあれこれ考えながら好みの花材を選び、ほとんど会話も無く会計を済ませ帰られる。

店仕舞いをしている中、一人の若い男性が来店された。

「Boa-noite ボアノイチ」

片言の日本語を話す彼はブラジルからある女性を探しにやってきたという。その女性は彼の父親の昔の恋人で、彼が犯した罪のせいで別れることになってしまった。もう一度会えるなら直接謝罪したい。

彼女は日本の【Tukishima-月島】という町に住んでいる【Yoko】。ただその彼の父も先月亡くなり目的は果たせなかったが、その気持ちだけでも伝えるべく【TukishimのYoko】という彼の記憶を頼りにやってきたという。その恋人は花が好きだったということからまずここへ訪れ、明日からもひたすら花屋を訪ねるという。

「ブラジル人の恋人を持つ女性か」ブラジルというとリオのカーニバルやイパネマの娘など、太陽やサンバ、ラテンで華やかなイメージだ。そんな女性は思い当たらない。。。

時間にしてみれば10分程度の立ち話だったが、ずいぶん密度の濃い10分だった。

再び店仕舞いを始めた頃、先ほどの年配の女性が戻ってきた。話を聞くと入口の傘立てに傘を忘れてしまったようだ。

特に話すこともなかったけれど、私も興奮していたのか、いつの間にか先ほどの彼との話をしている自分がいた。

ひとしきり話した後、「世の中色々な恋があるのね」特に興味のあるようには見えなかったけど、そう独り言のように言うのが聞こえた。

「そうだ、あそこにあるジニア、もしよかったら全部いただける?」

そして何事もなかったようにスーパーのレジ袋と傘、そして追加されたジニアの巻かれた花束を持って彼女は帰っていった。

 

今晩は。今日のお花はジニア・クイーンレッドライム。

ご存知の方も居られると思いますが、ジニアはブラジルでは欠かせない花。

スーパーのレジ袋を持った女性。実はYokoさんさったのでしょうか?

花言葉は「遠い友を想う」です。

 

ジニア含め各種のお問い合わせはこちらまで。

株式会社フローレ21葛西店 長友

Tel:03-5659-8750

 

▼SNSでシェアする▼