7/21(金)・22(土)に福島県郡山市湖南町に行ってまいりました。
湖南町のすぐ上には日本国内の中で4番目に広い湖“猪苗代湖”があります。
その猪苗代湖の近くの山でドウダンツツジをきり、出荷されているのが渡辺良子さん。
※顔写真はNGよ~!と、シャイな良子さん😊
今回は良子さんと、お弟子さんのノリコさんと一緒に山に入りドウダンツツジを実際にきらせていただきました!
その様子をぜひ皆さんにもご覧いただきたいと思います!
飲み物食べ物をしこたま買いこんでいざ良子さんの山へ。
麦茶やスポーツドリンクなど500mlのペットボトルを一人3~5本分は持っていきました。
ほんとにこんなに飲むの…?と半信半疑でしたが、このあとの私は山をなめていたと実感します。
ガードレールをまたぎ、この茂みのなかへ入っていきます。
どこから入るの…?というかここは人が入れるの…?って思いますよね。
入ってすぐは平たんだし、山道っぽくなっているところもありました。
こんな花を発見。 ギンリョウソウ(別名ユウレイダケ)
腐生植物なんだそう。
えー!なにこれ可愛い!と思ったのも束の間、
良子さん「これはゴキブリが菌を運んでできるんだよ~」と。ぞわ…
山の中に入って3分の1くらい進んだところに沢がありました。透明感抜群。
冷たくて気持ちよくて、まさにオアシス⛲
切ったドウダンを常に持ち運ぶのは大変なので、沢につけて順番に運びます。
だんだん険しくなってきました。
よじ登るという言葉がまさにぴったり。
全身使って太めの枝やつかまれるものを支えに登っていきます。道はもちろんありません。
そして突然現れるドウダンの群れ!
写真では伝わりにくいかもしれませんが、ある程度登っていくと、ドウダンが密集して生えているところに出会えました。もちろんすべて自生しているものです。
ただ、日差し・風・湿度によって状態が異なるので、葉が大きいものばかりだったり、日に当たりすぎて葉先が少し焼けてしまっていたり、欲しいドウダン(注文にあったドウダン)を探すのがなにより一番大変とのこと。
長さは、メジャーを伸ばして測ってから切るわけにもいかないので、目測で。
長年の経験のなせるわざですね…!
目当てのドウダンを見つけたら切る!
写真を見ていただいてわかる通り、斜面になっています。
切る場所も平たんなところばかりではないですし、葉が地面や周りの木にすれて傷つかないように注意しなければなりません。
何本かその場でまとめて切ってから平たんな場所まで運んで束にしていきます。
足元をそろえて下から上まで3箇所ほど結わえていきます。
長くボリュームがあるものは写真のように麻布を使って葉が傷つかないようにカバーします。
結わえたら沢でくんでいた水を足元にジャバジャバとかけていきます。
2Lペットボトルを10本ほどリュックに1人2~3本つめて登っていました。
ハードなトレーニング以上にハードです…🔥💦
近くに沢がある場合はじゃぼんとそのままつけておいておきます。
綺麗な新鮮な水を吸っておくれ~!
そして、ある程度束がたまってきたら、車に積み込むために運んでいきます。
肩に担いで運んでいましたが、斜面を下りながら運ぶ時は、葉が地面にこすれて傷つかないよう後ろを気にしなければなりません。
初心者の私はただでさえ、滑ってこけたり怪我をしたりしないようにと必死で、後ろの葉を意識して運ぶのはとても難しかったです。
5人がかりで切って結わえて運んで…を繰り返していき、今回の成果がこちら。
山に入って5時間、約120本のドウダンを作業場まで持ち帰りました。
青々とした美しいドウダン…!!今回は、
- 湿気があって岩に苔の生えている
- ほどよく風が吹く
- 陽の光がやわらかく差し込む
このような場所に良いドウダンがありました。
出荷までの道のりがこんなにも大仕事だということ
身の危険が伴うこと(熊もでることがあるそう。)
たくさんの苦労や積み重ねてきた技術を目の当たりにし、私もその片鱗に触れさせていただきました。
かなりの危険が伴いますが、良子さんは「山に入るはやっぱり楽しい!」ノリコさんも「今日、楽しかったね!」と、誰より何よりこの日々を楽しんでいらっしゃることが素敵だな、素晴らしいなと感じました。人それぞれ仕事に対するモチベーションは異なると思いますが、何事も楽しんで取り組んでいる人は輝いてみえます…!良子さんはもちろん、産地さんたちの様々な努力・苦労の結晶である花々を今まで以上に丁寧に扱い、多くの方に届けていきたいと改めて思いました!
板橋店 コウモト