富山県 高岡市農協 チューリップと球根花

富山県 高岡市農協様

出荷時期:12月~3月

訪問日時:2023年1月13日

生産品目:チューリップ(切り花・球根付き)、ムスカリ、フリチラリア、クロッカス、アイリス、プスキニア、水仙、オオニソガラムなど

 

遅ればせながら明けましておめでとうございます♡

年が明けて最初の産地訪問ブログは、富山県は高岡市農協様より、これから出荷も最盛期!チューリップたちのようすをお届けします。

 

まず最初に伺った生産者さんのハウスの中では、今、ご自宅でも球根付きのお花が楽しめる「水耕栽培」で大人気の「球根付き球根花」たちがたくさん!

出荷を今か今かと待って、スクスク育っておりました。

切り花で楽しめるサイズよりももっとミニサイズが可愛いらしいチューリップを始めとして、

ムスカリ、クロッカス、フリチラリア、水仙、オオニソガラム、アイリスなどなど、幅広い球根付きのお花たちがハウスの中 所せましと並んでいます。

 

ぐんぐん伸びてきて出荷サイズになったお花たちは、1球1球農家さんの手で丁寧に土から掘りおこし、採花されていきます。

抜かれたあとの穴がぽこぽこと空いたようすのトレイもなんだか可愛らしい。

その後は綺麗に洗って出荷のための準備万端!ここから綺麗にパッキングされ、市場に向かって発送されていきます。

作られている小栗さんは、もともとはお米の農家さんだった方で、お花を作り始めたのは3年前からなんだそうです。

30代のお若い生産者さんで、とてもお元気……かと思いきや、近年の球根付きのお花ブームで、春~秋にかけてはお米。そして秋~春にかけては球根が最盛期ということで、通年お休みなく働かれてとってもお忙しそう!

そんな中、お邪魔させていただき本当にありがとうございました⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎

 

 

さて、次にお伺いしたのは今度は切り花のチューリップを出荷されている生産者・清都さん

なんと仲良くごきょうだい、そしてご一家で、たくさ~ん!のチューリップを出荷して下さっているご家族です。

笑顔の素敵な姉弟お二人と、元気なお母さまにご案内していただきました。

ハウスに向かうと、チューリップの生産では比較的オーソドックスな「ボックス栽培」という手法で、綺麗にチューリップの苗たちが並んだ圃場がお出迎えしてくれました。とっても長~~いハウスが圧巻です!

この一面のチューリップたちが育つハウスが何棟も並んでいるので、沢山チューリップが咲いてくるんだろうなぁ!なんて想像していましたが、なんと生産者さんたちは1シーズンで何回転もこの苗たちを出荷してはまた新しい球根たちをハウスに入れて…と繰り返すそうで、

じゃじゃん!外には、ハウスに入っていない「これから育つぞ~!」という、ちょこんと芽の出たチューリップのベビーたちがドン!ドン!どどーん!!と…山のように…というか、山になって控えていらっしゃいました。

……早く大きくなれよ……東京で待ってるぜ……

さてさて、チューリップハウスの中にようすを戻すと、こちらでは先ほど外で山積みになっていたボックスが列で綺麗に並べられ、芽が出て伸び、お花のつぼみがついてくるまで、順々と育ってきているようすが見て取れます。

やがて採花時期を迎えたつぼみたちは、やはり球根ごとポコン!と土から抜かれてまとめられ、トラックの荷台に積まれて選花場へと運ばれていきました。

選花場では、さきほど球根付きで掘り起こされたチューリップたちが、ベルトコンベアのような機械に通され、球根の部分を分離し、10本まとめて結束される様子を実演してくださいました。さすが機械だけあって、とっても効率的!

品種によっては、長さが足りなかったり、色の出が規格外だったりするものも一定数出てしまうとのことでしたが、そういったものだけを束ねて飾ってあるようすもまたそれはそれで賑やかで可愛らしかったです。

そして満を持していざ、出荷!となったチューリップたちは、こちらの冷蔵庫に綺麗にパックされて並んで出荷を待っています。

整然と並んで綺麗にスリーブに通ったピン!とした姿に、市場で再会できるのが待ち遠しくなっちゃいますね♡

ここからはるばる東京へとやってきて、そしてお花屋さんから消費者の皆さんのお宅へ……そんなチューリップたちのふるさとのようすが、今回少しでも皆さんにお伝えできていたら嬉しいですᐠ(  ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ

 

今回伺った富山県高岡市農協さんでは、営農指導員をされている高井さんにご案内いただいたのですが、高井さんも、チューリップに対して熱いパッションを持ったとっても素敵な方でした。

農協の指導員さんといえば、生産者さんと一緒に品種を検討されたり、お花の出荷のタイミングや品質をチェックしたりと、生産者さんと二人三脚で産地を支えてくださっているイメージがありましたが、

高井さんからお話しを伺っていても、生産者の皆さんと寄り添ってみんなで一緒に頑張るぞ!という気持ちを感じて、とても心が温まりました。

これからも、富山の球根界を是非!盛り上げていって欲しい…そして、その一端に私たちFLORE21とスタッフも居られたらいいなあと思いながら、季節外れの15℃というポカポカ陽気だった富山を後にしました。

高岡市農協様、お邪魔させていただいた生産者の皆様、このたびはありがとうございました!

板橋店 かりや

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高知県 石田蘭園

高知県宿毛市 石田蘭園

出荷時期:10月頃~

訪問日時:2022年11月24日

生産品目:シンビジューム(切り花、鉢物)

 

今回は念願の石田蘭園さんにお伺いしました(;_;♡

恥ずかしながら、入社前にはランの存在すら知りませんでした。
仕入れをさせて頂くようになって2年が経ち少しずつランの細かな品目、品種が分かるようになりました。

そんな中で私の心を鷲掴みにしたのは石田蘭園さんのシンビジュームでした!
他の産地さんに比べて小さめの可愛らしいサイズ、そして多くの心惹かれるオリジナル品種。
私の中のイメージを変えるシンビジュームでした( ◠‿◠ )

今回はお父様の代から続く石田蘭園の二代目である、石田隆博さんに熱い想いやこだわりを聞かせていただきました~!

*主役ではなく脇役のシンビジュームを作りたい
シンビジュームと言えば豪華でパッと目を惹く主役の花というイメージがあると思います。
ですが、隆博さんは敢えて主役ではなく脇役としてブーケに2~3本入るようなシンビジュームを作りたいとおっしゃっていました。
そのためにも石田蘭園さんは様々なオリジナル品種を育種、生産されています。
年間100交配ほど行い、約3000実生します。その中から厳選されて世に出る品種は3~4品種です。
そして8~10年という長い年月を経て私たちの手元に届きます!
現在出荷のある品種を少しだけご紹介します~!

若草物語↓

初恋(桃っぽい香りがします)↓

るふぉーる↓

*交配のあれこれ
石田蘭園さんはコンパクトで可愛らしい「テーブルシンビ」やわびさびを感じられる「和蘭」などを生産されています。
テーブルシンビの特徴であるコンパクトなサイズにする為に”きんりょうへん(みつばちらん)”という原種を掛け合わせているそうです!
きんりょうへんとは中国原産の小型シンビジュームです。
また、和蘭シリーズもみやま系や深山系といった様々な原種と交配しています。

それでは、今回ハウスで見てきたまだ名前もついていない可愛すぎる子たちをいくつかお見せしますね(>_<)


みんなそれぞれ個性があって可愛いですね>^_^<
石田さん親子自身が作りたい!という探究心をもって新品種の開発に取り組まれているのがとても印象的でした!
隆博さんは、直接小売りのお客さんや先生とお話して今後どのようなシンビジュームを求めていているのかを聞いて育種、生産の指標にされているそうです。

今回お話を聞いてより石田蘭園さんのシンビジュームが好きになりました💖
特に交配のお話はなかなか聞くことが出来ないので興味深かったです。
今回、石田蘭園さん以外にも高知県洋蘭生産組合の方々のハウスを見させていただいてお話を伺いました。
生産者さんと直接話すことができ、色々勉強になりました!
高知県洋蘭生産組合の方々ありがとうございました<(_ _)>

高知県では素敵なシンビジュームをたくさん生産されているので皆さんも是非お手にとってみてください~
また何か気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください!

そしてなんと2月に板橋店で石田蘭園様のフェアを開催することになりました!
定番品種から、なかなか出荷の無いレア品種まで約20品種が店頭に並ぶ予定です。
この機会に石田さんの想いのこもったシンビジウムたちを是非手に取ってみてください(*’▽’)

板橋店 小泉

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JA晴れの国岡山のスイトピー

岡山県倉敷市 JA晴れの国岡山(フラワーファームタカオさん)

スイトピー

2019年あたりから変わった色の染めスイトピーを出荷しているな~と気づき、昨年は「アッシュブルー」が大ヒット。

Instagramからつながることができ、今回JA晴れの国岡山で出荷されているフラワーファームタカオさんへ伺うことができました。

高尾さんは地球に配慮した栽培を行っており、できる限り農薬や化学肥料は使わずに栽培を行っております。

まず気づいたのがスイトピーの根本に生えているマリーゴールド。

マリーゴールドは土を浄化する作用があり、防虫効果もあるとのこと。

「農薬や化学肥料を使わずに栽培を行う」

と言葉だけ聞くとすごーく良いイメージを持ちますよね。

その通りなんです。理想です。

だけどその理想を追いかけることってすっっっっごく大変なんです。

理想と現実。人間の永遠のテーマみたいなものですね。

でも理想を妥協せず追いかけ現実にすることができる、気持ちの強さを感じます。

 

 

「でも、ケミカルな色の染めスイトピー作ってんじゃん!」

って思います?思いますよね。

この染料にも秘密がございます。

食用染料なんですよ。日本にはないので海外から輸入してるんです。

地球にも人間にも優しいんです。

さて、そんな染めのスイトピー、今年も新作があるようです。

まだお目にかかれておりませんが、出来上がりが楽しみです☆

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