真っ黄色で花弁の太いグロリオサ レモンイエロー
真夏の陽気の中でみると元気になりそうなレモンカラーです。
花は小さくなく無く茎のしっかりしていておすすめです。
最近、気になるBarがある。
それは週に一度、塾の講師として立ち寄る雑居ビルの地下。よく考えてみると、特に「Bar」と書かれているわけでは無く、ごく普通の木製の扉に屋号と思しき表記があるだけ。
ただごくたまに、その木製の扉のそばに、ウイスキーやビールの空き瓶が並んでおり、勝手に「Bar」だと思い込んでいる。気になっているはその屋号で、白樺の板に彫刻刀でこう彫られている。
「扉の向こう」。この扉の向こうに何があるのだろう。
お酒は嫌いではない。ただ、なんとなくタイミングが合わないのと、自分が酔った姿を、生徒なりそのご父兄にみられるのがなんとなく良くない気がして、足が遠のく。
「こんにちは」
塾の帰りにほぼ立ち寄るお店がある。こじんまりした花屋で、手作りのシンプルな焼き菓子も置いてある。
この店に足繫く通うようになった理由はここのオーナーである女性の手を見てから。ここのオーナーは飾り気がない。でも、どこか美しく、引き込まれる可愛さもある。最近では高校生でもネイルサロンに行くというのに。
美しくするのと美しいは違うと思う。
いつものように、彼女の勧めをアレンジしていただく。
「今日はこんな感じで。旬のアンスリュームとクルクマ。ラムズイヤーとベビーハンズ、そしてセルリア。いかがですか?」
特に花に詳しいわけではではないけど、アンスリュームは熱帯の花というイメージ。
でも今日のこれは熱帯の花というイメージは薄い。むしろ、なぜか少しキュンとして、何かに照れた。照れた勢いで彼女を誘う。あの気になっているBarへ。
道すがら彼女は浮かない顔をしている。誘うのが早すぎたのか、それともそもそも誘うべきではなかったのか。
「来週からは塾からの帰り道を変え、部屋の花瓶も片付けないと」。そんなことも少し考えた。
ビルの地下に到着した。でも、あるはずのBar「扉の向こう」がない。扉すらない。ただ薄汚れた壁のみがあるだけだ。
隣で彼女はこう言う。このビルには何件かお客様がいてたまに配達に来る。だから地下にそんな店が無いことを知ってる。そんな場所になぜ私を誘うのだろうか?それが、彼女が見せた浮かない顔の理由だったらしい。
そしてこう続ける。場所はどうであれ、てっきり、セルリアの名前を知って誘ってくれたと思ったと。
セルリア「ブラッシングブライド・頬を染めた花嫁。」
結果的に、僕たちは1つの扉を開けた。そして、その向こうに何があるのか、一緒に探してみようと二人で決めた。
「大佐和さんのアンスリュームフェア」
昨日開催させて頂きましたアンスフェア、おかげさまで大好評でした!
今回、業界初?の1本売り始めましたが、いかがでしたでしょうか?
今後も盛りだくさんの企画後手インさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
そんなアンスをきっかけに始まる花材の共演をショートストーリーに。
なお、アンスのアレンジは、Flore21のデザイナー岡寛之です。
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
長友
私には2人の母がいる。
1人は、私の記憶はないけれど、古いアルバムの中で、いつも小さな私のそばに寄り添い微笑む女性。
もう1人は、まだ会ったことが無いけれど、同じ古いアルバムの中で、母と共に私に寄り添う男性と、同じ時間を過ごしている女性だ。
梅雨入り後の曇天の続く蒸し暑い朝だった
「今日は傘がいるようだぞ」。
そのぐらい自然な会話の中で、父から新しい母の話を聞かされた。
なんとなく感情の整理がつかず、涙が流れた。でもあれは「泣く」のとは違った曖昧な意思表示。
女はずるいと思った。そして男は甘いとも思った。
近所のお花屋さんが黄色のグラデーションに染まりだす。もうそんな時期なんだな。
あの日と同じような曇天の朝、パパと新ママの元気そうな写真が添えられた小包が届いた。時節ごとの恒例。
「庭で採れたブラックベリー送ります。これから暑くなりますね、お身体御自愛下さいませ。」
同じ日の夜、母方のおばあちゃまから、お米と野菜とお漬物と一緒に、母の大好きだったアジサイが届いた。
「今年も素敵な色になりました。暑くなるので無理しないように。」
その晩のInstagramにUpした。新旧ママ達の饗宴。
#アジサイ
#ブラックベリー
#ママ大好き
「新ママ、初めまして。週末お伺いします。至らぬ父ですが、よろしくね❣」
「青木さんのブラックベリーとアジサイ」
本日開催いたしました「青木園芸フェア」、おかげさまで完売御礼です!
このフェアのために、青木さん、葛西に前泊いただいたそうです。
心より感謝です!
やはり青木さん、アジサイのみならず、他の花材もしっかりとした塩梅でした。
そんな素敵な花材の共演をショートストーリーに。
ちなみに、最後に添付の写真は本日開催した「青木園芸フェア」の写真です。
作者は現在NYで開催中の「show the flore in NY」で活躍いただきました
熊坂さん、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
長友
さっき、今夏の舞台キャストが発表になった。正直結構今回は期待していた。役作りのため、体重もしぼり、すきなお酒も・・・なんて事はしなかったけど。
田舎から出てきてもう10年。一番の大きな仕事は大河ドラマ。役は「農民C」だったけど、自分のことのように喜んでくれた母ももういない。親孝行できなかったことが悔やまれる。
「人って、こんな時、やっぱり下を向いて歩くんだな。」
気が付くと地面ばかり見て歩いている自分に気が付いた。格好悪いよな今の俺。歩道の先にあるShopのガラスに映る自分。思っていたより重症だった。
「あれ?あんなところにお花屋さんなんてあったっけ?」
中を覗くと年配の女性が一人でアレンジメントを作っているのが見えた。
看板に「アレンジメントスクール始めました。お一人様でもお気軽にどうぞ」。何となく母の面影を感じたのと、他に参加者も居なそうこともあり、木製のドアをそっと押した。
花材の名前や作成方法など一通りの説明を受けた後、ふたりきりの時間が動き出す。初めは花の個性や作り方のヒントなどたわいもない話だったけど、いつの間にか僕の愚痴話になっていた。ひとしきり話した後、「誤解があったらいけないんだけど」そう前置きそして彼女が話し出す。
「世の中には主役と脇役はあっても、そこに優劣はないと思うの。それぞれが存在し、それぞれの調和がとれ、その調和の完成度が高ければ高いほど美しいんだと思うの。何かが突出していたらきっと落ち着かないわ。いまあなたが作っているお花。主役はクレマチス。でもクレマチスだけでは完成しない。このアルケミラモリスが存在して初めて美しさの調和がとれるの。そう思わない?」
自宅に帰り、また今回も脇役だったこと、たまたま立ち寄った花屋でアレンジメントを作ったとこ、そこの先生に言われたことなど、一通り彼女に話す。
私、あなたの脇役っぷり、好きよ。「自身をもって」とかじゃないけど、貴方といるととても落ち着くの。きっといいパパになれると思うよ。
突然の報告に小さなアパートで小躍りした。不甲斐ない父親だけど、初めての主役。いや、主役は生まれてくる子だな。やっぱり脇役だなオレ。
「アルケミラモリス」
群馬県 海保さんの「ロブスター」。
この瑞々しさに感動すらおぼえます。
これから旬を迎える六合村シリーズ。ぜひご期待ください!
ちなみに、添付の写真は本日開催した「クレマチスフェア」
作者は当社のデザイナー岡寛之です。
本日ご紹介した「アルケミラモリス」のお問い合わせ、
またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
長友までお願いします。