山梨県 TSメリクロン株式会社 様
出荷時期:種苗会社様のため基本的に出荷なし
訪問日時:2023年7月5日
生産品目:スターチス(シニュアータ/チェリーブロッサム)
このたび、スターチスを育種開発されているTSメリクロン株式会社様のオープンデー(※)に伺ってきましたので、ご紹介させていただきます。
※ 普段は見られないハウスのようすなどを、期間限定で公開してくださっている日の通称
山梨県北杜市(ほくとし)は、山梨県の最北端に位置する、八ヶ岳と南アルプスに囲まれた立地のまちです。
この季節に東京からこちらに伺うと、青々とした緑をたたえた山々をバックに澄んだ空気に出迎えてもらえる、大自然のなかのハウスでした。まず車を降りた瞬間、空気おいしい~!!となること間違いなしです。
そんな素敵な環境で、1999年から主にスターチスの育種と苗の販売を行っている会社が、TSメリクロン株式会社さん。
伺った際には、オープンデーということもあり、社長の進藤さんをはじめとして、ホスピタリティに溢れたスタッフさんが皆さん親切丁寧にハウスを案内して下さいました(^▽^)/
当日は、私たちのような仲卸の会社以外にも
花市場の担当者さん、生産者さん、フローリストさんなど、様々な方がご来場されており、現場のようすはなんと、ライブ配信中!
新しい品種のお披露目機会ということもあり、皆様の関心の高さもうかがえました…!
圃場には、ハウスがそのまま生き生きとした品種展示場になっているかのように色分けされてスターチスが植えられていて、それぞれがお花のシーズン真っ盛り!とっても綺麗に咲き誇っていました。
試験圃場ということもあり、まだ世に出回っていない、名前のついていない新しい品種も展示されていました。新しく試験的に作られた品種が拝見できるのも、種苗会社さんのオープンデーの大きな魅力ですね。
今回は、ニュアンス系の淡いピンク色など、今風な色が何色も新色登場して、とっても可愛かったです♡
こんなくすみ色や、微妙な色味の素敵なスターチスがたくさんあるなんて、不勉強ながら私も数年前まではまったく知らず……スターチスといえば、仏花用の花材で、鮮やかな濃い紫とピンク色くらいのイメージしかありませんでした。
そんなイメージを一新するように、毎年魅力的な新しい品種開発に取り組み続けているTSメリクロンさんの努力がハウスの中いっぱいに溢れているようで、色鮮やかで素敵なスターチス畑を生で見られてとっても感動しました!
また、そんな挑戦を続けているTSメリクロンさんの社長、進藤さんから是非これは!とおすすめしていただいた2品種を、最後にご紹介させてください。
こちらは、八重咲きのスターチス『ロマネスク』シリーズ。
名前のとおり、小さいバラのような1輪1輪がとっても華やか。八重咲きならではのボリュームが素晴らしいです…!
長さは長くはならないということでしたが、繊細なお花らしい魅力が詰まった品種だと思います。
こちらは逆に(?)スッと長い花形が個性的で、お花がまとまって咲いているスターチスのイメージが一新するような『ピンクリラ』という品種だそうです。
こんな花形だと、新しい使い方・飾り方ができそうで、スターチスの新しい可能性をまだまだ感じさせていただけた新品種でした。
それぞれの品種もきっと好みもありますが、どれもそれぞれに個性的な色・咲き姿を持っていて、一同に介して見られるとっても貴重な時間を過ごせて楽しかったです!
ドライフラワーなどでも手軽に楽しめる、「お花初心者」の方にも一押ししたいお花だけに、機会がありましたら、オープンデーにも皆さん足を運んでみていただきたい!と強く感じた素敵な種苗会社さんでした。
TSメリクロン株式会社さま、このたびはありがとうございました!