先週6月21日に、南房総地区の産地訪問に行ってきました。
怪しい空模様でしたが、ほとんど雨に降られることもなく、3件の生産者さんを訪れました。
まずは「青木園芸」さん
21日・22日が「OPEN DAY」ということもあり、何組もの市場の人、花屋さんなどが来ていました。
圃場の通路には、アジサイのカタログ、ポストカード、そして今後増やしていく新品種などが飾られていました。
(左)とてもたくさんのアマガエルがいました。アジサイの葉とカエルは本当にお似合いです。
(右)品種:アバンギャルド 私の身長(166cm)よりも高く、そして花は頭よりも大きく育っていました。
(左)今後、作付を増やしていく予定の品種
(右)ハウスすべてが白アジサイ! 圧巻です。 ブライダル需要に完璧に対応できます。
(左)青木園芸さんのもうひとつの売り ブラックベリー。 離れた圃場で作っているためたくさんは見れませんでしたが、いたるところに自生しています。
(右)ラムズイヤー ハウスの中で勝手に育っているといった雰囲気でした。
その他、クチナシ、ゼラニュームを作付しています。
青木さんのアジサイにかける意気込みには本当に頭がさがります。
そして、次は青木さんのところから100mのところにある「折原園芸」さん
この時期は、なんといっても「ヒマワリ」です。
個人の出荷では日本一の出荷量を誇っています。
そして、これが「折原スタイル」
ELFバケツで花に傷つけずに出荷するために、考えに考え行きついたスタイルです。
(左)まずは、女性スタッフが切ってきたヒマワリを等級ごとに10本束を作ります。
折原さんは、長さ×輪の直径で9段階の等級にわけ出荷しているのですが、写真に写っているスタッフはつぼみの状態でも咲いた大きさがわかるとのことです。
ヒヨコの雄雌をわけるような、熟練の技術です。
(右)10本束になったヒマワリを、折原さんがボール状に束ねていきます。
以前は、すべてを折原さん一人で束ねていたそうです。(その証が、左上腕にもりあがった筋肉)
ですが、1日に何千本、父の日前は3万本を出荷するには、さすがに手が足らなくなり、若手(奥)を雇い、技術を伝授している最中とのことです。(ちなみに、彼はまだ折原さんが10球つくるうちに5球しかできないそうです)
ヒマワリのほかに、ハーブも折原さんの代表的な品目です。
最後に、「金井園芸」さん
写真は、いっしょに行った花屋さんのI兄弟と金井さん(赤シャツ)
兄は半導体を売り、弟はおもちゃメーカーでテディベアを扱っていたという変りだね。
異業種の新しい風を期待しています。
金井さんのこの時期の主力は「ヒマワリ」
ヒマワリのなかでも、サカタのタネの「ヴィンセントシリーズ」のみを作っています。
(左)ヴィンセントシリーズの特徴 : 花がしっかり上を向いています。
(右)こちらは、金井さんの出荷スタイル。折原さんとはまた違った工夫がされています。
白ビニールひもを組むためだけのスタッフもいるそうです。
もうすぐ出荷終了になるダリア。(左:ジェシーリタ 右:純愛)
土の具合、肥料の具合にこだわって、日持ちするダリアを目指しています。
あと10日ほどで、株を抜いてしまい土の整備をして、秋のブライダル需要にむけたダリアを作付します。
青木さん、折原さん、金井さんともに、日本有数のレースフラワーの生産者ですが、「それだけでは」という思いから青木さんはアジサイ、折原さんはヒマワリとハーブ、金井さんはダリアとヒマワリを突き詰めていったそうです。
さらに、みなさん10名をこえるスタッフとともに、研究と工夫を重ねながら最高の品質と効率良い仕事を目指しています。
青木さん、折原さん、金井さん お邪魔しました。
ありがとうございました。
たけうち