show the flore in NY リポート vol.3

2017年1月20-21日の二日間に開催された、show the flore in NYのダイジェスト&リポートvol.3です。

あらためてshow the flore(ショーザフローレ)とは、日本全国にある花の産地、生産者、植物の魅力を発信することで、日本産花きの普及と周知拡大を目的としたフローレ21独自のイベントの名称で、今回は初めての海外開催でした。

このような取り組みを通じ、日本の花が世界の様々な地域にでて、人の眼をよろこばせ驚かし、心を癒し、土地の人々のために尽くすこと。それは日本の生産能力や花の魅力を波及させるばかりでなく、世界にむけ日本の文化や習慣の中にある「豊かさ」を伝える一助にもなると、私たちは考えています。

今回初めての海外での試みで、現地においてもさまざまな懸念が頭をかすめましたが、日本から送った花たちの意気盛んに咲き誇る姿は、最後まで私たちを勇気づけてくれました。また花が発するパワーに生産者皆さまの高い気格と強い意志を見た思いでした。

最後になりますが、2日間にわたり人々を心酔させた、デザイナーの作品と産地の紹介をさせていただきます。ご来場者からいただいたコメントもあわせてご覧ください。

このたびご支援いただいた皆さまへ、あらためて心より感謝申し上げます。

 

山﨑 克己 Katsumi Yamasaki

visitor’s voice

「あんなきれいなダリアを見たことない!1週間近くたっているのに状態がとても素晴らしい。日本の花は長持ちする。」

「生け花のスタイルが好きなのでダリアが一番気に入りました。」

「ダイナミックでユニーク!」

ダリア 静岡県 オガワ花園 様

スカビオサ 福岡県 小山花園 様

チューリップ 兵庫県 JA兵庫六甲 淡河 様

山﨑 克己 Katsumi Yamasaki 大阪HANAFUKU 花福 代表

 1993年久保数政氏に師事。1999年以降ドイツ「I.P.M」国際園芸見本市、2002年ドイツ・シュトゥットガルト、州主催のガーデンショーでのデモンストレーション、2005年スウェ-デン「NorrvikensTradgardar」でのインスタレーションなど、日本国内にとどまらず、ヨーロッパでも活動の幅を広げてきた。
 近年では2009年中之島バンクスEAST「YMO写真展 POST YMO」での会場オブジェや、2014年に大阪Gallery H.O.T.で立体造形作家の佐古馨氏との「花の器展」など、異業種クリエイターとのコラボレーションも多数。山﨑の花は四季の扉を開ける花。彼の手にかけられた花たちの、凛とした佇まいは、どの季節にあっても唯一無二の存在感をもつ。

Website:http://hanafuku.tv/

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 1969 born in Osaka
 1992 graduated from Kansai University and entered the world of flower design.
 1993 studied under Kazumasa Kubo of Hana-Ami
 1995-1997 studied in Germany and Denmark
 1999 gave a demonstration at the IPM International Plant Fair in Essen,Germany
 2002 gave a demonstration and group exhibition at the Landes Garten Schau
 held in Germany
 2005 gave a installation at Norrvikens Tradgarder,Sweden
 2007・2009 gave a demonstration at the English Garden Show held at the Daimaru
 Shinsaibashi store in Osaka.
 2013 gave a demonstration at show the flore in Tokyo.
 2014 gave a demonstration at N.F.D. in Kagawa
 2015 gave a demonstration at N.F.D. in Hiroshima
 2016 International floral art 2016/2017 /Stichting Kunstboek
 At present,representative of HANAFUKU
 Among his publications are "Hana no okurimono"Co-author,Rikuyo-sya,
 International floral art 2016/2017 /Stichting Kunstboek

 

熊坂 英明 Hideaki Kumasaka

visitor’s voice

「ゴージャスな色使い!」

「ユニークなアレンジ」「ユニークな作品」

「熊坂さんのバラのブーケが素晴らしい!アメリカにはない色、形。しかも大きいのにきれいにまとまって、斜めに活けた感じもとても素敵。」

「大地農園のバレンタインの作品がとてもいい!これまでに見たことないデザイン。大きな作品がインパクトあってよかった!」

「大きなブーケなのに綺麗にまとまっている!」

バラ 静岡県 やぎばら園 様

プリザーブドフラワー 株式会社大地農園 様

熊坂 英明 Hideaki Kumasaka Bear flower_scape 代表。

1997 年に家業の生花店を継いだ後、短期渡欧など独学でヨーロピアンデザインを学ぶ。「植物には声にならない声がある。その声を想像し、手をさしのべ、そしてそっと繋ぐ。」がコンセプト。花のフォルムやライン、色や香りなど、花の本質を引き出すに優れた熊坂のフラワーデザインは、文字通り「本質を感じる花」であり、どの花をしても観る者を圧倒的に魅了する。

Website :http://www.fs-bear.com/
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President of “Bear” , flower shop in Tokyo. He joined his family flower business in 1997 and later traveled to Europe and learned European flower design in Europe. His concept is “feel the essence of flower” and he produced weddings, shop displays as well as TV commercials and movies. Member of 10 committee Setagaya Flower MarketOrganizer and lecture of “Chiisana Benkyokai”Design member of catalog and exhibition of Ohchi Nursery .

 

 

梶谷 奈允子 Namiko Kajitani

visitor’s voice

「マッシュルームや多くの草花をうまくまとめているのが素晴らしい!」

「梶谷さんの作品は、様々な花を使っているのに、異なるテキスチャーがみごとに融合していて美しかった。」

「自然な感じ、そして心細やかな感じがとてもいい。」「色使いなどが好きです。」

パンジー 群馬県 みやび花園 様

     

梶谷 奈允子 Namiko Kajitani flower designer table coordinator

花の本質を知るために、フラワーハンターの元でゼロから花を習得。フラワーアーティストのアシスタントを経て、テイクアンドギヴ・ニーズでウエディングフラワーのトップフラワーデザイナーになる。 モデルの梨花、女優 バービースー、KISSなど、国内外の数多くの著名人のウエディングを担当し独立。現在は、デザイナーとして、カルティエ、ハリーウィンストン、フェラーリなどのイベントフラワーデコレーションや、ウエディングデコレーション、など花を通じて活動している。
http://003ztt.com/
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Namiko first started to learn the essence of flowers. Later teaching at a flower design school while working at a flower studio.
She joined “Take and Give Needs” , a major wedding company in 2006 as a director to lever the flower quality of the company.
She became the companyʼ s top designer and created the wedding of Rinka, a model as well as Gene Simmons, a Vocalist of Rock band Kiss.
Now she has her own company and continues to design flowers for wedding of celebrities and events for brands such as Cartier, Harry Winston, Ferrari etc.

 

 

岡 寛之 Hiroyuki Oka

visitor’s voice

「野菜と花の融合がうまくできていて素晴らしい!とても考えつかないデザイン。」

「華やかでパーティーにも自宅にもインテリアとしても取り入れやすいと思いました。」

「ダイナミック&ユニーク!」

ラナンキュラス 宮崎県 高千穂地区農協 様

アクアリング他 松村工芸株式会社 様

トルコキキョウ 静岡県 鈴木明典 様

スイトピー 宮崎県 西岡農園 様

岡 寛之 Hiroyuki Oka Freelance designer

現在フリーランスのデザイナーとして活動。広島の花店『 FleuR AtelieR 談』において荒井楓久香に師事。24歳で渡欧、コペンハーゲンの巨匠、ターゲ アンデルセンの元で研修。帰国後はマミフラワーデザインにて研鑽を積みその後、大田市場内の花の仲卸会社『フローレ 21』に勤務。日本国内のあらゆる花の生産地へ自ら赴き、生産者の話を聞くことにより、植物や花それぞれが持つ固有の魅力への理解を深めた。

ベルギーの出版社 Stiching Kunstboekから発刊された『International Floral Art 0809』に作品を掲載したことが契機となり、2013年3月同社より初の単独作品集『HiroyukiOka MONOGRAPH』を刊行。 同書では、ふだん花に触れることのない人たちにも、植物のもつ面白さや個性に興味を持ってもらうべく、当時5年にわたり暖め続けたデザインコンセプト「身近な植物である野菜をアレンジする」を打ち出し、オリジナル作品50点以上を掲載。発刊後は、ヨーロッパ各メディアでも取り上げられるなど、国内外とわず高評価を得ている。

国際的フローラルコンペティション「International Floral Art 0708」にて『シルバーリーフ賞』受賞。
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Freelance designer. Hiroyuki started his carrier at FleuR AtelleR Dan in Hiroshima. At 24, he received training in Copenhagen, Denmark. After returning to Japan, he continued to maximize his skill at Mami Flower Design and later joined a flower wholesale company“Flore21”which is located in the biggest flower market in Japan after. He traveled to growers in different parts of Japan to learn and understand more about flowers which led to publish different brochures and books at the company. In July, 2013 he published his first solo work collection “Hiroyuki Oka MONOGRAPH”. In this book, This book has received many attentions not only in Japan but in Europe.

Website:https://www.hiroyukioka.com/
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show the flore in NY リポート vol.2

さる2017年1月20-21日の二日間に開催された、show the flore in NYのダイジェスト&リポートです。

開催当日~レセプション~二日目の様子をダイジェストでお届けします。

 

1月20日金曜日午後11時。準備も整い、しずかに開場。

どれだけの人が訪れてくれるだろう。。。誰もが心のうちで同じ言葉を反芻し、息をひそめて待つ時間。

本当に、来てくれるのかな・・・・。なんて。笑

すると、ポツポツとお客様が入っていらっしゃいました。

そして、まもなくして入っていらした、この嬉しいやわらかな笑顔が、福を呼んでくださった。気がしたのです。

ほどなくして、つぎつぎとお客様が入ってこられ、会場は一気になごやかな雰囲気に。

笑顔の花も次々に咲き、ギャラリーはより華やいだ雰囲気へ。

訪れる人たちの嬉しそうな表情を見つけるたびに、こちらまで嬉しくなりました。

そして朋友カナダより来たる、の一場面も。

 

 

イベント中、終始印象的だったのは、どの方も驚くほどに時間をかけて、じっくりとご覧になっていらしたことです。

興味深く作品に魅入る姿、花について質問される様子も多く見受けました。

引き続き、18時からレセプションがスタート。

あっというまに、人であふれかえるギャラリー内。

NYでご活躍のフラワーデザイナーも駆けつけてくださいました。

 

レセプション冒頭、弊社社長よりご挨拶をさせていただきました。

昨年末に発行した社報の中で「花は文化と共に発展してきた。ファションの世界で、エンターテイメントの世界で、花がどのような位置にあるのかも確かめてみたい。世界の多様な民族が混在しながら作り上げてきたものがニューヨークには存在する。そこでの花の役割は、どのようなものなのかも見たい。」と記した社長。

あいさつの中でも「私たちのモットーである”our flowers make you happy”が実現できればうれしい」と、さらなる夢の実現に向け、ゆるぎない自身の思いをスピーチに残しました。

 

つづいてデザイナー4人もご挨拶。

こちらはこのイベントを終始見守り、成功に導いて下さった陰の立役者、コーディネーター本下さん。

 

そしてお集まりいただいた皆様へは、ささやかながら、日本のお酒と食事でおもてなしを。

お食事は、NYでご活躍の料理家ミサコさんのShikiケータリングをお願いしました。

ご提案いただいたメニューに、さらに会場の雰囲気とのマッチングをイメージし、カラフルな色あいとバランス!とリクエストしたところ、

こんな春らしい色どりになって登場!

 

おかげさまで大好評でした。

ゲストも交え、デザイナーたちもリラックスした表情。

お花たちも。

 

引き続き、1月21日土曜日。前日の心地よい疲れと余韻を残しつつ、2日目も緩やかにスタート。

今日はそんな人は多くないだろう、なんて思っていたら、

油断することなかれ。。。

 

あっというまに人で溢れかえりました。笑

 

今回のイベントの主旨は「日本国産花きのPRと需要促進」。掲示した国産花きについてのキャプションに魅入る表情も多くみられました。

作品の前で記念撮影をする人も。

みなさんの熱心な様子に、どんな感想を持たれたのか、こちらも興味津々。

そう今回、ご来場者にアンケートをお願いしました。

 

そのコメントはデザイナー4人の作品とともに、vol.3でご紹介させていただきます。

 

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show the flore in NY リポート vol.1

さる2017年1月20-21日の二日間に開催された、show the flore in NYのダイジェスト&リポートです。

まずはプリパレーションの様子から。

メンバーがそろった水曜日、天気は曇りのち、ときどき雨。

NYの冬ともなれば、凍えるほどの厳寒をイメージするが易く、用意周到に身支度をしてNY入りをしたものの、着いてみれば東京とさほど変わらぬ気候に拍子抜け。

ともあれ、そのおかげで予てからの不安や、旅の疲れで委縮していた心も少しほどけた気がして、滑り出しはまずまず、といったところでした。

 

1月18日水曜日の朝。

日本から空輸された花たちは、デザイナーより先に現地入りしていたフローレスタッフにより丁寧に水揚げがさていました。

今回社内からは、葛西店から鈴木、大田店から宮内、世田谷店から川島の3人が参加。

朝9時30分、ギャラリーにメンバーも揃ったところで、まもなくして荷物も到着。さっそく荷下ろしからスタート。

 

…したものの、下してもおろしてもまだある。

なかなかの量です。。。

まだある。

まだある。笑

 

と、おろし終わったところで見渡せば、月曜日にNYに届いた花たちのコンディションは、すこぶる良好。

 

春先のデリケートな花たちが、どのような状態で現地に届くのか、無事に届いても、当日までそのコンディションが保たれるのか。

日本からもちこした不安から、やっと解放された気がしたのも、この時だったでしょうか。

どの花みても、デザイナーの手にかかるその時を、今かまだかと待ちわびているように見えるし、今にも咲きたい。という声が聞こえんばかり。

衰える様子もみせない植物の、純真なパワーを目の当たりにすれば、きっとこの花たちが、最後まで私たちの味方をしてくれるに違いない。そんな気持ちへと導かれた感を抱きました。

高千穂地区農協さんのラナンキュラスと、小山花園さんのスカビオーサ。

鈴木さんのトルコキキョウも

こんな華奢な花たちさえも、元気に私たちを迎えてくれました。

西岡農園さんのスイトピーも。

オガワ花園さんのダリアも。

 

さてこちらは設営前のギャラリーの様子。もとは真っ白のガランとした空間。

ちなみに、こちらhpgrp GALLERY は、東京南青山にもあります。

 

大地農園さんからは、デザイナー熊坂氏が手掛けたプリザーブドフラワーの大作が到着。

開梱作業も3人がかり。制作したデザイナー熊坂氏の顔が、その重量を物語っています。笑

 

輸送中にあった破損をデザイナー自らリペア。すべてのしごとが至極丁寧、細部にまで心が行き届いています。

 

設営もデザイナー自らの手で。兎角、このNYに参加した4人のデザイナーとも、その仕事ぶりはもはやデザイナーの域を超えていました。

職人?エンジニア?? 人の眼に触れぬような箇所にも、手を抜かぬ細密丁寧な仕掛け~仕上げ。なんでも自ら作り上げてしまう、豊かな技術とアイディアの数々には、ただただ感服するばかり。

 

『HiroyukiOka MONOGRAPH』の作品をパネル展示

 

花器をセッティングし、明日活ける花をイメージする山﨑氏。

ときになごやかに。皆の疲れの合間にみせる笑顔に、ホッとするひとときも。

 

そしてプリパレーション2日目。本番前日。いよいよ花が活けられていきます。

チューリップもパンジーも元気です。花からパワーをもらう、ってこういうこと。

 

 

 

手際のよいフローレのスタッフたち。彼らの流れるようなチームワークが、最後までこのイベントを支えました。

こちらは紅一点 zero two THREE 梶谷さん。

梶谷さんの手仕事には、準備の時から誰もが釘づけ。

ノスタルジックでもあり、プリミティブとも映るふしぎな世界観。

居場所を与えられ、デザイナーの想いに呼応する花たち。

身近な植物である野菜と花でつくる、文字通り flower-vegeTable

 

 

さあ開催当日へ。

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FLORE21の公式HPがリニューアルしました

 

このたびFLORE21の公式HPがリニューアルしました。
https://flore21.com/

これを機にこれまで以上の情報発信をしていきたいと思います。よろしくお願いします。

そして来週末には、いよいよアメリカ・ニューヨークで「show the flore 2017 in NY」の開催です。
開催がトランプ氏の大統領就任の日と重なり、ニューヨークの街が、どんな雰囲気になるか若干の不安もありますが、
精一杯、日本産花きの美しさをアピールしていきたいと思います。
アメリカにお知り合いがいましたら、ぜひお声をかけてください。

こちらで現地からのレポートもしていきます。あわせてチェックしていただければ幸いです。
https://www.facebook.com/flore21jp/

 

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『show the flore 2017 in NY』開催します

このたび2017年1月に、NY市内のギャラリーにて、日本国産花きのPRを目的としたイベントを開催する運びとなりました。

これまで国内で開催してきたshow the flore ですが、今回NYでの開催とその活動を発信することにより、私達の取り組みはもとより、日本国産花きのさらなる周知拡大につながればと考えております。

また期間中は、花業界の関係者のみならず、現地の一般の方にもご来場いただくことを視野に入れ、PRする予定です。

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『show the flore 2017 in NY』

開催日時:2017年1月20日(金)10:00-18:00
21日(土)10:00~16:00

会場:Hpgrp Gallery New York(地下鉄1番線Canal St)434Greenwich Street, New York NY 10013

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