5月20日の金曜日
私たちは千葉県南部に位置する館山市に向かいました。
海と山が共存するこの市は別荘やキャンプ地として人気が高いうえ、砂が堆積してできた土地柄ゆえ強い花が育てられる環境と言われ重宝されています。
そんな館山でまずお邪魔したのは、山田保夫さんのハウス。
笑顔で歓迎してくださった山田さんが育てているヒマワリは、
茎が黒く赤茶色の花弁が特徴的なクラレット
白から淡黄色に色付くホワイトナイト
さらには中心が黄緑のグリーンバーストが主だそうです。
どれも非常に美しく、繊細な作りのヒマワリはまさに目の保養!個人的には、ホワイトナイトの美しさに特に目を惹かれました♡
山田さんによるとクラレットなどの茶系は、通常のヒマワリと比べて育てにくい品種だそうで、伸びすぎたり奇形の花が咲いてしまうこともあるそうです。
また、ヒマワリは性質上温度に非常に左右されやすい花で、早く植えれば早く咲くわけではないというお話を聞かせていただきました。例えば2月に植えた種と4月に植えた種が外気温の上昇により同時に咲く、などの現象も起こるそう。
花の育成の難しさを痛感しました…。
次に伺ったのはヤマキ花卉園の山田桂さんの工房とハウス。
こちらではヒマワリの育成方法について詳しくお話していただきました。
この写真に写っているヒマワリ、ヤマキさん曰く左側が秀作で右側がひとつランクダウンした優作だそうです。
左は茎が黄緑色でまだ蕾も固く、ほとんど開花もしていません。比べて右側は濃い緑色をした茎に大きな葉、そして数本開花しているのが見受けられます。
このように成長に差が出るのは、先ほども明記した通り外気温の差にくわえ、地面に残留した肥料によるものだと言います。ここでこの館山の特徴が生きてくるのです!
それは『ヒマワリが地面から栄養を吸わないようにするため砂地に植えている』というもの。この育て方は他の切り花とは正反対のものだと聞いて、ヒマワリに対する興味がグンと高まりました!
それと、べと病に罹ってしまったヒマワリも見せて頂きました。
写真のように、葉の主脈に沿って淡い黄緑色の小さい斑点が生まれ、やがては境がハッキリしない病斑となってしまいます。くわえて裏側には淡灰色のカビが生じてしまい、ひどい時には葉が枯れてしまうそうです。
べと病…非常に恐ろしい病気です!
いかがでしたでしょうか?
今回産地の拝見に伺わせていただいたヤマキさんのヒマワリは、フローレ世田谷店でメインに取り扱っております。お求めの際はぜひ世田谷店をご活用ください!