さる2017年1月20-21日の二日間に開催された、show the flore in NYのダイジェスト&リポートです。
まずはプリパレーションの様子から。
メンバーがそろった水曜日、天気は曇りのち、ときどき雨。
NYの冬ともなれば、凍えるほどの厳寒をイメージするが易く、用意周到に身支度をしてNY入りをしたものの、着いてみれば東京とさほど変わらぬ気候に拍子抜け。
ともあれ、そのおかげで予てからの不安や、旅の疲れで委縮していた心も少しほどけた気がして、滑り出しはまずまず、といったところでした。
1月18日水曜日の朝。
日本から空輸された花たちは、デザイナーより先に現地入りしていたフローレスタッフにより丁寧に水揚げがさていました。
今回社内からは、葛西店から鈴木、大田店から宮内、世田谷店から川島の3人が参加。
朝9時30分、ギャラリーにメンバーも揃ったところで、まもなくして荷物も到着。さっそく荷下ろしからスタート。
…したものの、下してもおろしてもまだある。
なかなかの量です。。。
まだある。
まだある。笑
と、おろし終わったところで見渡せば、月曜日にNYに届いた花たちのコンディションは、すこぶる良好。
春先のデリケートな花たちが、どのような状態で現地に届くのか、無事に届いても、当日までそのコンディションが保たれるのか。
日本からもちこした不安から、やっと解放された気がしたのも、この時だったでしょうか。
どの花みても、デザイナーの手にかかるその時を、今かまだかと待ちわびているように見えるし、今にも咲きたい。という声が聞こえんばかり。
衰える様子もみせない植物の、純真なパワーを目の当たりにすれば、きっとこの花たちが、最後まで私たちの味方をしてくれるに違いない。そんな気持ちへと導かれた感を抱きました。
高千穂地区農協さんのラナンキュラスと、小山花園さんのスカビオーサ。
鈴木さんのトルコキキョウも
こんな華奢な花たちさえも、元気に私たちを迎えてくれました。
西岡農園さんのスイトピーも。
オガワ花園さんのダリアも。
さてこちらは設営前のギャラリーの様子。もとは真っ白のガランとした空間。
ちなみに、こちらhpgrp GALLERY は、東京南青山にもあります。
大地農園さんからは、デザイナー熊坂氏が手掛けたプリザーブドフラワーの大作が到着。
開梱作業も3人がかり。制作したデザイナー熊坂氏の顔が、その重量を物語っています。笑
輸送中にあった破損をデザイナー自らリペア。すべてのしごとが至極丁寧、細部にまで心が行き届いています。
設営もデザイナー自らの手で。兎角、このNYに参加した4人のデザイナーとも、その仕事ぶりはもはやデザイナーの域を超えていました。
職人?エンジニア?? 人の眼に触れぬような箇所にも、手を抜かぬ細密丁寧な仕掛け~仕上げ。なんでも自ら作り上げてしまう、豊かな技術とアイディアの数々には、ただただ感服するばかり。
『HiroyukiOka MONOGRAPH』の作品をパネル展示
花器をセッティングし、明日活ける花をイメージする山﨑氏。
ときになごやかに。皆の疲れの合間にみせる笑顔に、ホッとするひとときも。
そしてプリパレーション2日目。本番前日。いよいよ花が活けられていきます。
チューリップもパンジーも元気です。花からパワーをもらう、ってこういうこと。
手際のよいフローレのスタッフたち。彼らの流れるようなチームワークが、最後までこのイベントを支えました。
こちらは紅一点 zero two THREE 梶谷さん。
梶谷さんの手仕事には、準備の時から誰もが釘づけ。
ノスタルジックでもあり、プリミティブとも映るふしぎな世界観。
居場所を与えられ、デザイナーの想いに呼応する花たち。
身近な植物である野菜と花でつくる、文字通り flower-vegeTable
さあ開催当日へ。