FLORE21について

「花の仲卸」
私のキャリアの背景として、長く花屋業を営んだのちに仲卸業に携わることになったという
経緯があります。花屋のときには、自分でセリに参加し、競り落とした荷物をトラックに積み込み、
仲卸通りには寄らず足早に店に戻る日々を送っていました。
恐らく、花業界で同じような経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

花屋と仲卸では業務内容が全く異なります。
それは当然のことではありますが、いざ自分がその立場を経験すると、違いを改めて認識します。
仲卸業での経験を経て、花屋では得られなかった知識を身につけることができました。
その中で多くの人との出会い、話を聞かせてもらい、
成長につなげるチャンスをいただいたことに感謝しています。

また、私自身も花屋から仲卸になり、大事にしていることがいくつかあります。
まず、花屋が知っておくべき情報の開示や、さまざまな提案を常に行うこと。
産地の情報や新しい花の種類など、業界の中流にいるからこそ得られる情報も、
その一つかもしれません。
そして、「物日」といわれるイベントごとの提案も欠かさず行うこと。
それに伴う花材の提案も怠りたくありません。
これらの大事にしていることを形にするのはもちろんですが、それらを継続しつつ、
正確に行うことが重要です。
日々の業務の中で目利きの力を磨きながら、変化を見極め、次の提案へとつなげていく。
その繰り返しにほかなりません。
花屋もそういう意味では同じかもしれませんが、扱う商品と情報量は仲卸のほうが圧倒的に多く、
それこそが卸の仕事の醍醐味ともいえます。
日々のチャンスを自分のものにし、成長につなげていきたいと考えています。

「花を買い、売る」という仲卸の本業をしっかりと磨きながら、
次の世代にも通用し、必要とされる仲卸業を築き上げていく。
それが、今のFLORE21が進む道です。
生産、生花、鉢物、器など、花にまつわる総合的な提案を出来る会社でありたい。
仲卸にしか出来ない仕事がきっとあります。
仕事に誇りと自信を持ち、皆様と共に成長していきたいと思っております。
本年度もFLORE21をよろしくお願い申し上げます。