なんとも不思議な色のあじさいレボリューションが入荷しました。
アンティークなんだか、フレッシュなんだか絶妙なグラデーションがいいです。
オランダからの輸入なので、「明日ちょうだい」とは難しいですが、
とてもいいので機会があれば是非手に取ってください。
私には2人の母がいる。
1人は、私の記憶はないけれど、古いアルバムの中で、いつも小さな私のそばに寄り添い微笑む女性。
もう1人は、まだ会ったことが無いけれど、同じ古いアルバムの中で、母と共に私に寄り添う男性と、同じ時間を過ごしている女性だ。
梅雨入り後の曇天の続く蒸し暑い朝だった
「今日は傘がいるようだぞ」。
そのぐらい自然な会話の中で、父から新しい母の話を聞かされた。
なんとなく感情の整理がつかず、涙が流れた。でもあれは「泣く」のとは違った曖昧な意思表示。
女はずるいと思った。そして男は甘いとも思った。
近所のお花屋さんが黄色のグラデーションに染まりだす。もうそんな時期なんだな。
あの日と同じような曇天の朝、パパと新ママの元気そうな写真が添えられた小包が届いた。時節ごとの恒例。
「庭で採れたブラックベリー送ります。これから暑くなりますね、お身体御自愛下さいませ。」
同じ日の夜、母方のおばあちゃまから、お米と野菜とお漬物と一緒に、母の大好きだったアジサイが届いた。
「今年も素敵な色になりました。暑くなるので無理しないように。」
その晩のInstagramにUpした。新旧ママ達の饗宴。
#アジサイ
#ブラックベリー
#ママ大好き
「新ママ、初めまして。週末お伺いします。至らぬ父ですが、よろしくね❣」
「青木さんのブラックベリーとアジサイ」
本日開催いたしました「青木園芸フェア」、おかげさまで完売御礼です!
このフェアのために、青木さん、葛西に前泊いただいたそうです。
心より感謝です!
やはり青木さん、アジサイのみならず、他の花材もしっかりとした塩梅でした。
そんな素敵な花材の共演をショートストーリーに。
ちなみに、最後に添付の写真は本日開催した「青木園芸フェア」の写真です。
作者は現在NYで開催中の「show the flore in NY」で活躍いただきました
熊坂さん、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
長友
さっき、今夏の舞台キャストが発表になった。正直結構今回は期待していた。役作りのため、体重もしぼり、すきなお酒も・・・なんて事はしなかったけど。
田舎から出てきてもう10年。一番の大きな仕事は大河ドラマ。役は「農民C」だったけど、自分のことのように喜んでくれた母ももういない。親孝行できなかったことが悔やまれる。
「人って、こんな時、やっぱり下を向いて歩くんだな。」
気が付くと地面ばかり見て歩いている自分に気が付いた。格好悪いよな今の俺。歩道の先にあるShopのガラスに映る自分。思っていたより重症だった。
「あれ?あんなところにお花屋さんなんてあったっけ?」
中を覗くと年配の女性が一人でアレンジメントを作っているのが見えた。
看板に「アレンジメントスクール始めました。お一人様でもお気軽にどうぞ」。何となく母の面影を感じたのと、他に参加者も居なそうこともあり、木製のドアをそっと押した。
花材の名前や作成方法など一通りの説明を受けた後、ふたりきりの時間が動き出す。初めは花の個性や作り方のヒントなどたわいもない話だったけど、いつの間にか僕の愚痴話になっていた。ひとしきり話した後、「誤解があったらいけないんだけど」そう前置きそして彼女が話し出す。
「世の中には主役と脇役はあっても、そこに優劣はないと思うの。それぞれが存在し、それぞれの調和がとれ、その調和の完成度が高ければ高いほど美しいんだと思うの。何かが突出していたらきっと落ち着かないわ。いまあなたが作っているお花。主役はクレマチス。でもクレマチスだけでは完成しない。このアルケミラモリスが存在して初めて美しさの調和がとれるの。そう思わない?」
自宅に帰り、また今回も脇役だったこと、たまたま立ち寄った花屋でアレンジメントを作ったとこ、そこの先生に言われたことなど、一通り彼女に話す。
私、あなたの脇役っぷり、好きよ。「自身をもって」とかじゃないけど、貴方といるととても落ち着くの。きっといいパパになれると思うよ。
突然の報告に小さなアパートで小躍りした。不甲斐ない父親だけど、初めての主役。いや、主役は生まれてくる子だな。やっぱり脇役だなオレ。
「アルケミラモリス」
群馬県 海保さんの「ロブスター」。
この瑞々しさに感動すらおぼえます。
これから旬を迎える六合村シリーズ。ぜひご期待ください!
ちなみに、添付の写真は本日開催した「クレマチスフェア」
作者は当社のデザイナー岡寛之です。
本日ご紹介した「アルケミラモリス」のお問い合わせ、
またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
株式会社フローレ21
葛西店
TEL:03-5659-8750
長友までお願いします。
結局、今日も一日中家の中。外出のために丁寧に身支度もしたのに。
四角く区切られた小さな空が続くこの大きな街に越してきて、まだ数日。
友だちも居ない。
「だって、一歩も外に出ないんだもの、お友だちなんて出来ないわ」
母さんは言うけど、まだ何となく不安・・・。
ふと見上げた時計。母さんが帰ってくるまで、まだ少し時間がある。
ちいさな勇気を振り絞り、そっと外に出る。
夕日に染まった風の匂いは、この街もあの町も一緒だ。
たくさんの車が走る大通りを避け、住宅街を散策。
生け垣や塀越しに覗く家々にはお友だちになれそうな子たちもたくさん居る。
なんとなくこの街を好きになれそうな気がした。
あっ、あのお花、見覚えがある。
花屋の店先で風に揺れていたレースフラワー「ダウカスボルドー」。
私の育った町にはたくさんの小さな畑があり、そこここに咲き誇っていた。
畑に寝転んで、この花越しにみあげる空。昼間なのに星がみえるような景色が好きだった。
まだ私が小さかった頃、母さんが飾っていたこの花を誤って食べてしまい、
とても叱られたのを思い出す。叱られているのに不思議と温かく感じられたのは、
母さんの愛情が感じられたからだったと思う。今となっては良い思い出だ。
母さんが覚えているかは分らないけど・・・。
ふと気が付くと、私の影がさっきよりも大きく伸びている。
「もうすぐ日も暮れる。母さんも帰ってくる頃だし、お腹もペコペコだ。」
「あっ、母さんだ!」
遠くから聞こえる馴染みのある足音。音のするほうへ一気に駆け寄る。
「あら、今日はお散歩に出かけたのね?じゃあ、お腹も空いたでしょう?帰ってご飯にしようね。
そうそう、あなたの好きなこのお花覚えている?そこで買ってきたの。でも今度は食べちや駄目よ。」
「ニャー!!!」
~ダウカスボルドー~
福岡県 山田さんのレースフラワー。エアリーでありながらシックな雰囲気の花材。
存在感はもとより、しっかりとしたボリュームもきっと満足行くと思います。
ちなみに我が家の猫たちも、草花を飾ると翌朝には食べた形跡が・・・。
困ったものです。
本日ご紹介した「ダウカスボルドー」のお問い合わせ、
またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
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