Weekend Flower -Dahlia-

いつの間にか目覚まし時計と化したiPhone4が、定刻通り朝を連れてきた。

昨晩は月1の女子会。

女子会と言っても「とうがたった」いつものメンバーで、会話の半分は愚痴、そしてもう半分は励ましあい。1人が終電に乗り遅れた段階でエンドレス決定。でも3次会の会計以降の記憶がない。

「太陽さん、貴方は偉いです、この完璧なスケジュール管理。今日ぐらい遅れても良かったのに・・・。」

15分後、勢いで買ったiPhone10が枕元で震える。これが2回目の目覚まし。起床のリミットはradiko.jpから聞こえてくる「ジョン・カビラ」の朝7時の雄叫び。

それは避けたい・・・。観念し、シャワーでも浴びようかと寝返りを打った瞬間、携帯が鳴った。

 

「今朝、父が死んだ」

まだ閉じている瞳の奥で父が笑っている。

緊張した父の隣にいる小さい子は私だ。多分あれは幼稚園の入園式。

まだ若い半ズボン姿の父に抱かれている私がいる。夏休みを利用して親戚の家に遊びに行った際、ハチに刺された私が大泣きしたんだっけ。

このシーンは確か親戚のお姉ちゃんの結婚式からの帰り。ほろ酔いの父にこう言われたっけ「お前の結婚式はいつになるんだろうな」。少し寂しそうな父がいる。

これが走馬灯っていうのかな。開けたこともない古い記憶の引き出しから取り出す父はどれも鮮明だ。

 

「ねえ、ちゃんと聞いてるの?もう父さんは居ないのよ。今日から父さんは、母さんになるんだから」

 

定年を機に、今まで違和感のあった男性をやめ、女性になると決めた父からの電話だった。

「今から母さんとそっち行くからランチでもしましょう。そうそう、女子会よ女子会。すごく楽しみ!」

 

シャワー越しに聞こえてくるジョン・カビラの7時の雄叫び。まー、考え方によっては悪くない朝だ。

これから会社に有休を申請し花屋に向かおう。新ママへの花のプレゼント。多分、こんなのが好きなはずだ。

有給申請は弔辞か慶事か・・・。

 

「Dahlia Fair」

今週はナカニヤ園芸さんのダリアフェア。お陰様で盛況裏に終了することが出来ました。ご来店のみなさま、ありがとうございました!。個人的にはマジックピンク・ラブです。そんなナカニヤ園芸さんにダリアのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」については葛西店・長友までお願いします。

 

株式会社フローレ21

葛西店

TEL:03-5659-8750

※新しいママとの女子会ランチ、満開のダリアが祝福してくれると良いですね。

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WeekendFlower-ミモザ-

 

ねえ、私たち、付き合って何年だと思う?

みんな言ってる、ぼちぼちなんでしょって。結婚とか、私から言わせる気?!

んなって誰よ。

みんなは、みんなよ。ミクも、ララも、聖也も、Jonも、トランプも。

もー、ちゃんと考えてくれてるの!?

ー、分かってるよ、分かってますって。

あっ、もしかして、浮気してる?

んねん!貴女の彼氏、そこまでモテません!(笑)

ホント、のん気なんだから。知らないよ、私もどっか行っちゃうよ。

いいのね?

ん気って。。。ただ仕事が忙しいのは事実ですし・・・

仕事とか言ってるけど、怪しいもんね。

イテー。キミ、サイテー大賞受賞しました。

バカじゃないの?それに、ここまで言われて悔しくないの?

⇒くやいですっ!というのは冗談だけど、僕で悔いは残らない?

はぁ?そっちの方がさ、なんか、その、何とかブルーなんじゃないの?

の期に及んで、そんなことはありませんが。

じゃあ、真剣に考えてくれてるって思っていて良いのね

う後までも、きちんと考えております!

なんとなく、安心した。私も言い過ぎたかも。ごめんなさい。

っ程決めてね。今日から半年間の土日、全部空けてるからさ。

日程ってなに?

⇒何って、結婚の話でしょう?。ほら、上からの頭文字読んでみて。

 

戌年、明けましておめでとうございます!気が付けば平成も既に30年。早いものですね。

早いと言えば、ミモザ。まだまだ寒い日が続きますが、着実に春の足音、遠くから聞こえてきてます。

彼も「ミモザの咲くころに」きちんとプロポーズする予定だったみたいですね。

本日ご紹介した「ミモザ」のお問い合わせ、

またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、

 

株式会社フローレ21

葛西店

TEL:03-5659-8750

長友までお願いします。

 

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Weekend Flower-Tulips ”Parrot”

花の市場まで車で30分。市場の朝は早い。

競りの開始は朝の7時だけど、希少花材や小ロット花材は場内の仲卸で調達する。

深夜、日付が変わるころから並べられる花材、目ぼしい花材は朝の4時には無くなってる。そんな時、いつも思う。みんないつ寝てるんだろう?

でも、そういう私もいつしか「深夜のミツバチ」に仲間入りしている。

「ニママ、おはようっ!いきなりですが、問題です。12月24日は何の日でしょう。チッチッチッ。。。」

「ピンポン、クリスマスイブ!って他に考え付かないけど、朝からどーしたの?」

「正解は、ママの13回忌!。まっ、そんなの知るわけないか。でも、今回ニママに、ママへのお供えのお花作って欲しいんだ。当日はパパと取りに来るからね。」

そう言ってまた、振り向かず右手を上げて帰ってく。もういい、この既視感。

でも、今年13回忌なんだ。中学生の彼にママの記憶がないのも頷ける。

20年前、あんな風に別れなければ。そして、あんな風に出会わなければ。そんな空しいタラレバの想いと、温もりが消えない記憶の断片が、店先に吹く木枯らしに舞っている。

 

「こんにちは」

13回忌の朝。何の変哲もないつも通りの朝。ただ、いつもと少し違うのは、今日はお父さんと一緒。たぶん、お父さんはこう言いたかったんだと思う。

「いつも息子がお世話になってます。なにか、ご迷惑をおかけしてませんか?」

でも、実際は違った。

「君だったんだね。」

いくつかの点と点が線でつながり、その線が20年の時間を超えて過去の点とつながる。そして、居心地の悪かった既視感が、今現実のものとして証明される。

「あの子の一つ一つのしぐさが貴方に似ていていたのね。」と私。

「あの子から聞く貴女のしぐさが、そう、あの貴女に似ていて」と彼。

「ねえパパ、もうママを自由にしてあげても良いんじゃない?パパがママを想っている限り、ママも天国で恋人できないよ。そう、今日からニママが、ママに、でどう?笑。」

クリスマス。久しぶりに思う、「みんなが幸せになりますように」

I wish for everyone’s happiness

Merry christmas!

 

「パロット咲きのチューリップ」

最近は、クオリティの高いラナンキュラスに押されがちなチューリップですが、媚びない美しさと存在感のパロット咲き。ようやく出荷が増えてきました。この後続くミステリアス、ブラック等とても楽しみです。ちなみにチューリップ全般の花言葉は「思いやり」。誰かを想うこのシーズン。ぜひご利用くださいませ!そんなチューリップのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせはこちらまで!

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長友。
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ガーベラ レンブラント

静岡県 浜松PCガーベラ

『深まる秋』

深みのある色合い、大人な装いです

ガーベラというとカジュアルなイメージが強いですが

絵画の巨匠の名前に違わず 重厚な佇まいも感じますね

これからの季節にピッタリなガーベラです

   ちなみに今シーズン『ダヴィンチ』というガーベラもデビューしてます

本日ご紹介した「ガーベラ レンブラント」のお問い合わせ、
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阿部までお願いします

 

 

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ガーベラ-Weekend Flower-

♂ねえ、明日のランチ一緒にどう?お魚のおいしいお店みつけたんだ。

♀ごめんなさい。明日は、うちで飼ってる犬の定期健診の日なの。

♂そっか、じゃあ、しょうがないよね。

 

♂ねえねえ、今週末、美術館デートどう?ルーブルのメイン画材が来るんだって。

♀ごめんなさい。今週末は、実家から母が来るの

♂そうなんだ、じゃあ、しょうがないね

 

♂あのー、来月の週末で空いてる日ある?紅葉が綺麗な時期だしドライブでも。

♀ごめんなさい。私、車酔いがひどくて。

♂そうですか・・・、じゃあ、しょうがないですね

 

♂すみません、迷惑でなければ、今後も懲りずにお誘いしようかと・・・

♀ごめんなさい。ただ、なんとなく。

 

♂じゃあ、こうしませんか?明日、花占い用のお花を贈ります。「嫌い」で終われば諦めます。でも「好き」で終われば、僕の勝ち。どうですか?

 

♀こんなにたくさんあったら、占い出来ないじゃないですか」

♂じゃあ、僕の勝ちってことで(^-^)

 

「秋のガーベラフェア!」

ご報告が遅くなり申し訳ありません!先週実施させていただきましたガーベラフェア。旬の千葉県旭地区より秋を彩る素敵なガーベラをご用意いたしました。当日は林園芸の林さま、MIYA園芸の宮内さまにもお越しいただき、盛況のうちの完売できました!今後も魅力あるフェアを実施させていただきますので、よろしくご愛顧くださいませ!。

 

長友

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コスモス-WeekendFlower-

 

「ねえ、知ってる?好きな人の誕生花の花びらをポケットに1枚忍ばせて、その人のことを想うとその恋が叶うって。ちなみに私は10月だから、コスモスだよ。」  

ある日の学校帰り、自転車に乗りながら、あいつが突然話しかけてきた。

僕らの中学校では、自転車通学の際ヘルメットが義務化されていたから、正直うまく聞こえなかったけど、そんな内容だったと思う。

咄嗟に「そんなの迷信だよ、ばーか」と答えてた。

単なる幼馴染だったあいつを気になりだしたはいつ頃だったのだろう。いつの間にか冬が春になり、夏が終わって鈴虫が鳴き、星がきれいになって冬を感じる。そんな「いつの間にか」だったんだと思う。

翌朝あいつよりも早めに家を出て、通学路の傍らに咲くコスモスの花びらを1枚胸ポケットに忍ばせあいつを想ってみた、そう恋の成就を願って。

その日の朝礼で、あいつが外国に転校したことを知った。「やっぱ、迷信じゃん」

毎年、この時期になるとあいつを思い出す。そして、まだ、花びら一枚胸ポケットに入れたりしている。

「ダブルクリックローズボンボン」

もうすっかり秋ですね。昨日のFMラジオでは「もうクリスマスまで90日を切りました!」ですって。秋、楽しまないと。ということで今回は北海道・月形のコスモス。僕が花びらを忍ばせていたのは八重咲きではありませんが。。。(笑)そんな遠い記憶をストーリー仕立てにして見ました。お求めは葛西店まで。

長友

 

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カフェラテ-WeekendFlower-

唐突だが、僕は、たまに浮気をする。そんな時、決まって思い出すのが、昔読んだ本の一説。

「恋愛のほとんどは、事故のようなもの」

今から20年も前になるだろうか、初めて女性にプレゼントした花束。当時付き合っていた女性の誕生日だった。

「差し上げたい方のお好きな色や、イメージ、差支えなければ年齢などお教えいただけますか?」

意を決して飛び込んだお花屋さん突然質問され、咄嗟にこう答えた。

「そう、温めたミルクに濃い目のコーヒーを入れて飲むのが好きな方です」

色はもとより、かすかに冷めたミルクのような香のするバラ。この時、カフェラテというバラがあるのを初めて知った。

積極的に、昔の手紙を読み返すわけでもないし、携帯の中の膨大な写真の中から探し出すわけでもない。まるで事故のようにこの香りと出会うとき、瞬間的に当時と彼女が思い出される。それは望むと望まざるとにかかわらず。思い出される記憶はどれも美しい。その香りと、記憶の1つ1つの輪郭が形を失うまでそれは続く。妻には知られていない僕の浮気。

でも、もしかしたら妻にもそんな香りの記憶があるのかもしれない。

 

「カフェラテ」

ようやく涼しくなり、秋を感じる色目の花材も似合うようになりました。武田バラ園さんの「カフェラテ。」私の好きな花材の1つです。かすかに感じる甘い香りをストーリー仕立てにしてみました。お求めは葛西店まで。

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葛西店 長友

 

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チョコレートコスモス-Weekend Flower-

いつもと変わらない、他愛もない話から生まれた小さな喧嘩。顔を見て話せない分だけ仲直りが難しい遠距離恋愛。

「今回はどのくらいかかるんだろう。」前回は関係修復まで約1週間、2キロは瘦せたかな。

「家にいても気が滅入るだけだし。」行き付けがあるわけでもなく、とりあえずInstagramでUpされていた近くのバーに向かう。

経緯はうまく思い出せないけど花の話になった。「僕は黒い花が好きなんだ」隣で飲んでいた彼がそう言った。

「何かに染まることを許さない強い意志を感じる」というのが理由らしい。流暢に話すフランス語に若干訛りが残る彼は移民2世。軍属の彼の話しは多岐にわたり興味深く、人としても惹かれた。何よりもフランス人特有の変な理屈もバーなら心地よい。恋人とのつまらない喧嘩もいつしか忘れていた。

「もしよかったら、このまま朝食まで付き合わないか?」。特に断る理由もなく、何かに乾杯した。

恐らく彼の浴びるシャワーの音だろう、遠慮がちに目をまさす。ふと視線を移すとダイニングに黒い花、チョコレートコスモス。花言葉のは確か「恋の思い出」。

玄関を出ると太陽がまぶしい。僕はまだ現状の整理が付いていないけど、世の中は何事もなかったように普通に動いている。こんなもんなんだろうな、世の中って。

「コスモス・ホットチョコレート」

なんとなく、急に夏に置いて行かれた感のある今日この頃、少し消化不良ですね。そんな中、北海道からコスモスの知らせが届きました。週明けは少し暑くなるようですが、着実の秋の気配、感じますね。

※そうそう、昔の友人が言っていたことを思い出しストーリー仕立てにしてみました。。。

株式会社フローレ21

葛西店 長友

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オータムサプライズ -Weekend Flower-

羽田から12時間。飛行機を降り入国ゲートへ。ほどなくして乾燥した空気と埃っぽさが混ざった香りに包まれる。懐かしい。

10年ぶりのシャルルドゴール空港。初めてこの国に訪れた20年前のパリはまだ禁煙なんて文化は微塵もなく、この乾いた香りに両切りのタバコの煙りやパフュームの色彩も加わり、色気のある大人の匂いに包まれていた。それがいつの間にか衣服や髪の毛に染み付いてゆく。なんとなくフランス入国の簡単な儀式に思えた。

心地よい疲れのなか、パリ公営のロワシーバスで市の中心オペラに向かう。タクシーは楽だけど単なる移動手段でつまらない。隣の恋人同士の会話に耳を澄ます。そうそう、謝ることを良しとしないフランス人が自己正当化するときによく使う言い回し。当事者で無い私には少し微笑ましい。

オペラからメトロを乗り継ぎ、9番線の終点「セーブル橋駅」1つ手前「ビアンクール駅」を目指す。今回の旅の目的である祖母の住む町へ。

昭和初期生まれの祖母、今でもデニムと白いシャツが似合う。「デニムはフランスのニーム地方が発祥なのよ」祖母から教わったことの1つ。今では珍しくもないが、昭和初期では大学出の女子は少なく卒業後外務省に入省し、3つ目の赴任国であるフランスで私の母を出産した。詳しい話は聞かされてないが母が日本の小学校に入学するタイミングで2人で帰国した。これも今では珍しくもないが、シングルマザーである。その後、母の結婚を機に祖母は独りフランスに戻っていく。

大学の卒業旅行で訪れた初めてのパリ。そこで祖母と久しぶりの再会を果たしワイングラスを傾けながら女子トークに花を咲かせた。母とは違った女性感を持つ祖母とのこの時の話は、後の私に大きな影響を与えた。その時の1つがこれ

「恋愛は感性、結婚は知性よ」。

今秋、私は結婚する。私より3つ年上だけど、収入や休日の数は私のほうが上。彼が私より勝っているのは、残業時間と私の褒めるところを言える数、そして抱えている夢の大きさ。お世辞にも順風満帆な結婚スタートとは言えない。

「恋愛は【自分みがきの時間】、たくさんの人と出会い、学び、笑い、泣いて、そして美しくなりなさい。その糧を経て、将来を見据えた【知性の目で】男性を選びなさい。それが結婚」

20年前の女子トークが鮮明に思い出される。今回の目的はこの事実を告げるための私なりの儀式。味方のいないこの結婚に、せめて祖母には理解してほしかったから。

小さいけれど、丁寧に手入れされた庭を望むテラスで祖母と二人きりの時間が流れる。庭に咲く祖母の好きなヒペリカムが初夏のパリの光を受けて美しい。

あの時と同じようにワイングラスを傾けながら、2人の空白の時間を埋めるための形式的な会話の後、本題に切り出す。

途中、何度か小さく頷きながら、ひとしきり私の話を聞いたあと、祖母はこう始めた。「結婚おめでとう。貴女もあたなと母と同じ道を歩むのかと思っていたわ。とても素敵な男性だと聞いているわよ。これは私からの気持ち」そういうと、祖母はダイニングテーブルの引き出しを開け、小さな小箱を取り出した。包みを開けると中は空っぽだった。ふとそこに祖母が昔から付けている大粒の指輪を外し中央に添えた。

あの子には必要なかったけど、貴女にはこれが必要になるかもね。

祖母のあの時の言葉を正しく理解していなかったのは私だった。結婚とは、「好き」よりも「経済性」を優先することだと誤解していた。母は父と結婚し裕福だったけど、母が笑う姿はあまり見たことがなかった。

「結婚は、長く続く2人きりの旅。楽しく美しいだけじゃなく、辛いことも悲しいことも共有し2人きりで乗り越えてゆかなければならない。そういった、難しくはないけれど、お互いが認め合い、信用し、無償で愛することができる伴侶を見つけなさい」これが祖母の本意だった。

ほどなくして玄関のチャイムが鳴った。「帰ってきたわ、彼を紹介するわね。」フランスではそんな結婚のあり方があるんだと、また1つ祖母から学んだ。

 

「信州みゆきさんの「オータムサプライズ」」

最近、あちこちで見かけるようになった斑入りのヒペリカム。小粒なピンクやオフホワイトの実も涼しげですね。まだ若干お高い(笑)ですが、ぜひご利用くださいませ。

そんなヒペリカムの花言葉は「悲しみは続かない」と「きらめき」だそうです。歳の離れた女性2人が、きらめいてゆく姿をイメージしショートストーリーに。少し長くなってしまいました。。。

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アルケミラモリス「Weekend Flower」

さっき、今夏の舞台キャストが発表になった。正直結構今回は期待していた。役作りのため、体重もしぼり、すきなお酒も・・・なんて事はしなかったけど。

田舎から出てきてもう10年。一番の大きな仕事は大河ドラマ。役は「農民C」だったけど、自分のことのように喜んでくれた母ももういない。親孝行できなかったことが悔やまれる。

「人って、こんな時、やっぱり下を向いて歩くんだな。」

気が付くと地面ばかり見て歩いている自分に気が付いた。格好悪いよな今の俺。歩道の先にあるShopのガラスに映る自分。思っていたより重症だった。

「あれ?あんなところにお花屋さんなんてあったっけ?」

中を覗くと年配の女性が一人でアレンジメントを作っているのが見えた。

看板に「アレンジメントスクール始めました。お一人様でもお気軽にどうぞ」。何となく母の面影を感じたのと、他に参加者も居なそうこともあり、木製のドアをそっと押した。

花材の名前や作成方法など一通りの説明を受けた後、ふたりきりの時間が動き出す。初めは花の個性や作り方のヒントなどたわいもない話だったけど、いつの間にか僕の愚痴話になっていた。ひとしきり話した後、「誤解があったらいけないんだけど」そう前置きそして彼女が話し出す。

「世の中には主役と脇役はあっても、そこに優劣はないと思うの。それぞれが存在し、それぞれの調和がとれ、その調和の完成度が高ければ高いほど美しいんだと思うの。何かが突出していたらきっと落ち着かないわ。いまあなたが作っているお花。主役はクレマチス。でもクレマチスだけでは完成しない。このアルケミラモリスが存在して初めて美しさの調和がとれるの。そう思わない?」

自宅に帰り、また今回も脇役だったこと、たまたま立ち寄った花屋でアレンジメントを作ったとこ、そこの先生に言われたことなど、一通り彼女に話す。

私、あなたの脇役っぷり、好きよ。「自身をもって」とかじゃないけど、貴方といるととても落ち着くの。きっといいパパになれると思うよ。

突然の報告に小さなアパートで小躍りした。不甲斐ない父親だけど、初めての主役。いや、主役は生まれてくる子だな。やっぱり脇役だなオレ。

「アルケミラモリス」

群馬県 海保さんの「ロブスター」。

この瑞々しさに感動すらおぼえます。

これから旬を迎える六合村シリーズ。ぜひご期待ください!

ちなみに、添付の写真は本日開催した「クレマチスフェア」

作者は当社のデザイナー岡寛之です。

本日ご紹介した「アルケミラモリス」のお問い合わせ、

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