Weekend Flower「ベッチスブルー」

7時47分。

毎朝この時間のバスに乗って会社へ向かう。本当は、2~3本後のバスでも全然間に合うのだけれど。。。

停留所の向かいある、今では珍しい木造の小学校の校庭にある大きな時計の長針が7時45分を指す。

程なくして小走りでやってくるヒールの音。

7時47分。定刻通りにやってきたバスが目の前に停車し、その車窓に僕と彼女が映り込む。

この一瞬のドキドキのために、僕は毎朝早起きをしている。

僕に許されているのは、バスを待つ数分の間に、右斜め下45度まで振り向き彼女を盗み見することと、バスの車窓に映る彼女を見つめる事だけ。

 

丁寧に磨かれたローヒールのパンプス、同系色でコーディネイトされたレザーのバック。季節感を取り入れた華美過ぎない丁寧な着こなし。むー、隙がない。。。

だた一つ残念なのが、彼女の左手薬指に巻き付いている金属製のループ。そう既婚者なのだ。

 

そんなある日、いつものように右斜め下45度まで振り向き彼女を盗み見る。いつもと同じような朝だが何かがおかしい。

頑張って右斜め下47度まで振り向くものの、その違和感が見つからない。

なんだろう?

いつもより若干遅れているバス。時間を確認するために右手の腕時計を見ようとした瞬間その違和感が見つかった。彼女の薬指から、あの憎っくき金属製のループが消え去っているではないですか。

その日は、一日中仕事が手につかなかったが、結論、金属製のループをしなくてよい人になったのは事実だ。

明日、思い切って声をかけてみることにした。

だって、もう金属製のループをしない人になったんだから、僕が声をかけても罪にはならないだろう。

 

普段より念入りにグルーミングをした朝は清々しい。

空も抜けるような青空。僕にとって、何かとても良いことが起きる気がする、そんな朝だ。

そしていつものように校庭の大きな時計の長針が7時45分を指す。

そして右のほうからヒールの足音が近づく。あれ?足音が2つ聞こえる。

そしてこんな話声も。

「あれ、結婚指輪どうしたの?」

「あー、なんか急に金属アレルギニーなっちゃって。」

「そうだよね、あんな素敵な旦那様だものねー」

 

空を見上げると、抜けるような青空。

明日からは少し寝坊してから出勤しよう・・・泣

紳士淑女のみなさま、恋してますか?。実らないのもまた恋です(笑)

本日ご紹介した「青柳フラワーセンターのベッチスブルー」。

抜けるような青空に生える素敵な深いブルー。そんな、旬を迎えるベッチスブルーのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせはこちらまで。

株式会社フローレ21葛西店

TEL:03-5659-8750

長友。

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Weekend Flower-アンスリウム-

I mohala no ka lehua i ke’eke’ehi ‘ia e ka ua.

「優しい雨がレフアの花を開かせる。」

 

昔から、ハワイに伝わる諺だと言う。

母と別れて越して来たこの島に、5度目の夏が来る。

きっかけは些細な事だった。改めて文字にしてみると、なんて事ない事だった。

まー、こんな感じ。

「私がしたいことと、母がさせたい事が違う。」

 

あの頃の私は、母の言うこと全てに懐疑的、何を言われても上の空の返事ばかり。

駆け落ち同然で来たこの島で生まれたこの子にも、もうすぐ5度目の夏が来る。

父がいればもう少し違っていたのかもしれない私の過去。夕暮れに思う後悔。

 

「その後、お変わりないですか?」

 

そんなある日、久しぶりに届いた母からのエアーメール。

広い余白のあるハガキに一行だけ。

愛の詰まった言葉。

 

「今度の母の日に、家族で帰ろうと思います。そして、母さんといろいろお話しできるとこを楽しみにしております。今でもアンスリウムは好きですか?」

「優しい雨がレフアの花を開かせる」という諺。

優しい言葉が人を動かすという意味だそう。一行の言葉が久しぶりに家族という花を咲かせた。

 

ハートオブハワイ。ハワイでは母の日の定番の花。そうアンスリウム。

きっと素敵な母の日になると思う。

 

今日は母の日。日本のあちこちで、お母さんの笑顔という素敵な花が咲き誇っていることでしょう。

そんな母の日、ハワイではアンスが定番。アンスと言えば大佐和花卉園。

代表の平野さんのハワイでの経験を活かしたアンスはクオリティも高く使いやすいと好評!。

本日ご紹介した「大佐和花卉園のアンス」のお問い合わせ、

またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせはこちらまで。

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Weekend Flower-オーニソ・シラー-

それでは、判決を申し渡す。

主 文

被告人を、「1週間、口聞かないの刑」並びに「1ヶ月のお小遣い50%減額の刑」に処する。

だだし、この裁判確定の日から5年間その刑の執行を猶予する。訴訟費用は被告人の負担とする。

理由
(罪となるべき事実)
被告人は平成29年4月22日、日本国民の既婚男性が日頃の感謝を込め、奥様にプレゼントを贈る「良い夫婦の日」を忘却し、仕事とはいえ、会社の同僚と飲み明かし、深夜に帰宅したものである。

(法令の適用)
罰条    : 新婚法41条22項、23項
刑種の選択 : 心身消耗の刑並びに貧困の刑
宣告刑   : 22項実刑1週間、23項、実刑1ヶ月

刑の執行猶予 : 新婚法条100条(5年間執行猶予)

(説諭)

本来は、執行猶予なしの実刑相当であるものの、情状証人である同僚の証言に基づき、執行猶予相当とした。

(情状証人証言)

被告人が深夜まで飲み明かし、既婚男性の責務を怠った事実は覆せないものの、飲み会の始終、原告である妻の自慢話をし、かつ原告の好きな色の紫の花で作られた結婚記念日1年目のプレゼントブーケを内緒で用意していた事実が判明した事を考慮した。

だだしそのブーケは、酔った事により行方知れずという事を申し添える。

被告人は翌日以降、献身的に原告の機嫌をとる努力を行ない、十分反省している。よって再犯の恐れもないと判断し,被告人を主文の刑に処した上,その刑の執行を猶予することとする。
よって,主文のとおり判決する。

平成30年4日22日 「良い夫婦の日」

さて、今回のシラー。とても素敵なラベンダーカラーの花材。

ムスカリでもヒヤシンスでもなく、スカビオサでも出せないこの雰囲気。個人的に、大フェイバリット(笑)

本日ご紹介した「オーニソガラム シラー」のお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」についてのお問い合わせは、
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※記載は、裁判の判決申し渡しを模写しております・・・
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Weekend Flower-すずらん-

ある日、ふと気になって調べた。鳥の糞が頭に当たる確率はどのぐらいなんだろうか?と。

おおよそ400万分の1らしい。

もしこの地球の生存者が僕だけだとすると、11,000年生きてると1度ぐらい当たる計算。

論拠の素材は、地球の陸地面積、頭頂の面積、糞の面積、地球上の人口と鳥の総個体数、そして鳥の排泄数。

もっともこの確率、日本の人口割合でいうと、1日/30人弱。これが多いのは少ないのかわからないけど、去年1億円以上の宝くじに当たった人も30人弱らしい。

ただ、僕の身近に、糞も宝くじも当たった人がいないってことは、相当に想定外な出来事なんだろう。

 

あの日は、朝からついてなかった。

普段、1時間で着く空港までの距離。GWということもあり、サンデードライバーによる事故があちらこちらで頻発していて、ようやく到着したのは搭乗開始時間。あんなに走ったのは何年ぶりだろうか。

今思えば、あんなに走らなくてもよかったのかもしれない。その飛行機は悪天候のため羽田に引き返すことになるのだから。

 

12時間後、無事到着したフランス・パリ。まーよくある話だから、ある程度想定内の国鉄職員のストライキ。市内までタクシーで行く羽目になり、余計な時間とコストは想定外。。。

 

嫌な予感がしたものの、特に問題なくチェックイン出来たホテル。元来ホテルは宿泊できれば良いのだが、このホテルを予約した大きな理由はここのレストランが楽しみだったから。

改装するのがわかっていれば別なホテルに予約したのに・・・。

 

とても魅力的で女性的な男性フロントマンに紹介されたビブグルマンに到着したのは、日本の自宅を出てから30時間後。想定外の連続の末、やっとたどり着いた美食の国でのディナー。アペリティフを口に運ぶその瞬間、その日最後の想定外が僕の前を横切る。

 

10数年前、つまらないことで喧嘩になり、その後音信普通になってしまった遠い日の恋人。ただ一言謝りたくて、方々探しても連絡が取れなかったその恋人。今、僕に気づかずに、僕と背中合わせに座っている。

レストランのギャルソンに、無理を言って買ってきてもらった白い花のプチブーケ。そう、今日は5月1日。Jour du muguet「すずらんの日」。フランスではこの日、愛する人にすずらんを贈り、贈られた方には幸せが訪れるという。

 

「久しぶり、お元気そうで。」

そういう僕に、ゆっくりと振り向いた彼女が小さくつぶやく。今日は想定外な事ばかり・・・

今週は、ようやく動き出したスズラン。

フランスでは、こんな素敵なずずらんのプレゼントの習慣があるんですね。なんとも愛くるしい花材です。

そんなすずらんのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」については葛西店・長友までお願いします。

 

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Weekend Flower-モロッコハッドゥ-

会社帰りの夜の首都高。ふとラジオから流れてきたショートストーリー。

普段は聞かないAM。でも今夜はなんだか人恋しくて音楽だけのFMから切替えた。

 

等間隔の街灯に照らされる車のボンネット。

もうどのくらい洗ってないだろう、まるで、サンドペーパーにかけたように、艶を失っている。

 

「仕事が忙しいから」なんてのは言い訳。

なんとなく、気が乗らない日々が、淡々と過ぎて行く。

まるで、そう、首都高の街灯のように。

もっともあの街灯ほど、僕は誰かの役になんてたってないけど。

 

ショートストーリーの主人公は、まだ若い、新人女性社員。

あるプロジェクトを任され、今日は社内でのプレゼン。

担当上司にだめだしをされ、相当落ち込む。

そんな時、恋人からの電話。ひとしきり愚痴ったあと、化粧を直してデスクに戻ると一通のメールが。

「No Rain No Rainbow.

今日みたいな日があって、素敵な明日が来るんだよ。

ちなみに今日のてんびん座のラッキカラーはオレンジだって。そんな色の素敵なお花、見つけたよ。元気出してね」

 

ラジオ越しに聞こえる色。

きっと、聞いている人それぞれに違う色、そして違う形。AM、悪くないじゃん。

「そういえば僕もてんびん座だった。明日から頑張られるよ、ありがとう」

首都高の街灯が、少しニヤけた僕を照らしてる。

 

今週は花職人Aizuさんのラナンキュラス-モロッコハッドウ-

ほんのりピンクが可愛い桜が満開の今、あえて元気カラーのオレンジ、いかがでしょうか?

そんなモロッコハッドゥのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」については葛西店・長友までお願いします。

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バラ アブラハムダービー

冬の冬眠から目覚め出荷が始まりました堀木園芸さんのバラ。

個人的に大好きなアブラハムダービーでございます。

香り良く、咲くと見事なロゼッタ咲き。茎はしなやかで流れを出すこともできるバラです。

これからがとても楽しみです。

本日ご紹介した「バラ アブラハムダービー」のお問い合わせ、
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草柳までお願いします

 

 

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Weekend Flower -カランコエ・ウェンディ-

君の国は、何か細菌兵器にでも攻撃されたのかね?

アメリカ本社から来たVIPが僕にそう尋ねる。

 

この時期、日本の街のあちこちで、白い花が咲きこぼれる。

そう、ティッシュで作られた白い花。

恐らく数年後には季語になるな、この「花粉症」という春の使者。

 

幸いなのか時代遅れなのか、アレルゲンがオーバーフローしていなかったこの僕にもとうとう今年、春の使者がやってきた。。。

 

「次の方、診察室にお入りくださーい」

たぶん、この時期のGDP成長率ってひどいんだろうな、なんて考え事をしながら、しぶしぶアレルギー科に向かう。

 

「今日はどうしましたか?」

振り返ると、そこに居たのは、忘れもしない大昔のいじめっ子の彼。

ふと見上げると、そこに居たのは、たぶん初恋のあの彼女。

 

「結論から言うと貴方の病名は【hay Fever】つまり花粉症。残念だけど特効薬は2つ。1.うまく付き合う。2.この国から出る。残念だけど完治はないから、そう、ご愁傷様。通院は意味がないけど、症状がひどいときは来院して、処方箋は出すので。他に何か質問は?」

 

「君は、本当に女医さんになってたんだね」

遠い日の記憶がよみがえる。ドクターになる夢を持つ同世代の女の子に嫉妬し、ふざけたついでに取り上げた彼女の筆箱、誤って踏んすけて壊したのを彼女も覚えているのだろうか。
11歳の春、桜が散るころに転校してきた彼女は、12歳の春、桜が芽吹くころ転校していった。そして、桜が満開な今、彼女はここにる。彼女は、こんな軌跡を奇跡と感じているのだろうか。

 

「次の方、診察室にお入りくださーい」

(やっぱり、市販の薬が効かないみたいで。)来院の理由は何でもよかったんだけど、話すことは山ほどある。どこから話してよいかすら悩ましいなどと考えながら診察室に。

 

彼女はまた僕の前から居なくなっていた。「なんて日だ。。。」そう、なんて日なんだ。。

 

「あなたが来院されたときに渡すように頼まれた封書がありますので、これを。」

代わりのドクターに差し出された封書を開けると1枚のポストカード。消印は、マダガスカルの首都アンタナナリブ、そしてMEDECINS SANS FRONTIERESの封書。

「花粉症の完治の1つは日本を出ること。トライしてみますか?もしトライするなら、あの春の筆箱の件、無かったことにしてあげるので。」

近所の花屋でマダガスカル産の花を買い、たっぷりの氷にラムを注ぐ。そして、国際免許申請用紙にサインをしながらパスポートの有効期限を確認する。

マダガスカルにも桜は咲くのだろうか。。。

 

今週はカランコエ・ウェンディ。俯いた花房を下からのぞくと、なんともチャーミングな雰囲気。

島の90%が固有種というこの島が原産のカランコエ。

遠い彼の地に思いをはせ、妄想トリップいかがですか?

そんなウェンディのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」については葛西店・長友までお願いします。

 

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Weekend Flower -Calla LilyCC-

【汝は、幸せな時も、困難な時も、病める時も、健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛すことを誓いますか?】

「はい、誓います」

あの日僕たちは、神の御前でそう誓った。

 

「将来、僕たちのどちらかが天寿を全し、2人の間を分かつ時が来たとしても、必ず相手を看取り、1人きりにはしないと約束しようよ」

あの日僕たちは、そう約束した。

 

「ねえ、この家の前の坂を下りた所に大きな桜の木があるじゃない?あそこの角を曲がるときに電話して。

その電話を合図にスープを温めるの。家に着いたときは温かいスープでお迎えするね。だから会社から帰るときは何時もよ。約束ね」

あの日僕たちは、そう約束した。

 

その約束通り、新芽がほころび出した桜の木の下を曲がるとき、僕は自宅に電話をかける。

誰も出るはずが無い事を知りながら。

 

遠くに見える明かりを持たない我が家は、夜の色にその輪郭を失い、僕のパラノイアが現実を否定しようとする。

「Hey Siri、ただいま。照明は付けなくて良いよ。暖房も必要ない、家を暖める必要がないから」

Homekitに簡単な指示をだし、2人で祝うはずだった結婚記念日のために購入したカラーのブーケをテーブルに飾る。無機質なこの家で、今、このブーケだけが色彩を持つ。

「人は寂しいと、俯くか空を見上げるんだね。前を見て歩いて行ける人は、きっと心が強い人なんだよ」ベランダから見上げた空に浮かぶ美しすぎる月にそう問いかける。

「君の場所から見える彼女は楽しそうに微笑んでるかい?」彼女を見つめる事ができる月に、僕は嫉妬する。

 

ふと、夜風が僕の前髪を揺らす。僕はそっとその夜風を抱きしめる。どこかにいるはずの彼女の頬を撫でてきた風かもしれないから。そして僕は、夜風に嫉妬する。

 

そう遠くないところで、耳慣れた音がした。それが何の音だったか思い出せずにいる間に玄関のドアが開く。そうだSiriが開錠する音だったんだ。

 

「ただいま」

電気付いてないから居ないのかと思ったわ。出張が1日早まったから帰ってきちゃった。

あっ、どーせまた「1人は寂しいごっこ」してたんでしょう?単なる1泊の出張なのに。

さっ、ワインを開けましょう、結婚祝いをしなくちゃ。

「てへ」

「Calla Lily Fair」

今週は君津市の小糸農協さんのカラーフェアー。今週のお陰様で盛況裏に終了することが出来ました。

ご来店のみなさま、ありがとうございました!。

今日はなんと「きみぴょん」にもお越しいただきました。普段は湖のほとりや川べりで遊びんでいるのに葛西まで!

朝早くからありがと!そんな君津のカラーのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」については葛西店・長友までお願いします。

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Weekend Flower -Dahlia-

いつの間にか目覚まし時計と化したiPhone4が、定刻通り朝を連れてきた。

昨晩は月1の女子会。

女子会と言っても「とうがたった」いつものメンバーで、会話の半分は愚痴、そしてもう半分は励ましあい。1人が終電に乗り遅れた段階でエンドレス決定。でも3次会の会計以降の記憶がない。

「太陽さん、貴方は偉いです、この完璧なスケジュール管理。今日ぐらい遅れても良かったのに・・・。」

15分後、勢いで買ったiPhone10が枕元で震える。これが2回目の目覚まし。起床のリミットはradiko.jpから聞こえてくる「ジョン・カビラ」の朝7時の雄叫び。

それは避けたい・・・。観念し、シャワーでも浴びようかと寝返りを打った瞬間、携帯が鳴った。

 

「今朝、父が死んだ」

まだ閉じている瞳の奥で父が笑っている。

緊張した父の隣にいる小さい子は私だ。多分あれは幼稚園の入園式。

まだ若い半ズボン姿の父に抱かれている私がいる。夏休みを利用して親戚の家に遊びに行った際、ハチに刺された私が大泣きしたんだっけ。

このシーンは確か親戚のお姉ちゃんの結婚式からの帰り。ほろ酔いの父にこう言われたっけ「お前の結婚式はいつになるんだろうな」。少し寂しそうな父がいる。

これが走馬灯っていうのかな。開けたこともない古い記憶の引き出しから取り出す父はどれも鮮明だ。

 

「ねえ、ちゃんと聞いてるの?もう父さんは居ないのよ。今日から父さんは、母さんになるんだから」

 

定年を機に、今まで違和感のあった男性をやめ、女性になると決めた父からの電話だった。

「今から母さんとそっち行くからランチでもしましょう。そうそう、女子会よ女子会。すごく楽しみ!」

 

シャワー越しに聞こえてくるジョン・カビラの7時の雄叫び。まー、考え方によっては悪くない朝だ。

これから会社に有休を申請し花屋に向かおう。新ママへの花のプレゼント。多分、こんなのが好きなはずだ。

有給申請は弔辞か慶事か・・・。

 

「Dahlia Fair」

今週はナカニヤ園芸さんのダリアフェア。お陰様で盛況裏に終了することが出来ました。ご来店のみなさま、ありがとうございました!。個人的にはマジックピンク・ラブです。そんなナカニヤ園芸さんにダリアのお問い合わせ、またはその他「お花の仕入れ」については葛西店・長友までお願いします。

 

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※新しいママとの女子会ランチ、満開のダリアが祝福してくれると良いですね。

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WeekendFlower-ミモザ-

 

ねえ、私たち、付き合って何年だと思う?

みんな言ってる、ぼちぼちなんでしょって。結婚とか、私から言わせる気?!

んなって誰よ。

みんなは、みんなよ。ミクも、ララも、聖也も、Jonも、トランプも。

もー、ちゃんと考えてくれてるの!?

ー、分かってるよ、分かってますって。

あっ、もしかして、浮気してる?

んねん!貴女の彼氏、そこまでモテません!(笑)

ホント、のん気なんだから。知らないよ、私もどっか行っちゃうよ。

いいのね?

ん気って。。。ただ仕事が忙しいのは事実ですし・・・

仕事とか言ってるけど、怪しいもんね。

イテー。キミ、サイテー大賞受賞しました。

バカじゃないの?それに、ここまで言われて悔しくないの?

⇒くやいですっ!というのは冗談だけど、僕で悔いは残らない?

はぁ?そっちの方がさ、なんか、その、何とかブルーなんじゃないの?

の期に及んで、そんなことはありませんが。

じゃあ、真剣に考えてくれてるって思っていて良いのね

う後までも、きちんと考えております!

なんとなく、安心した。私も言い過ぎたかも。ごめんなさい。

っ程決めてね。今日から半年間の土日、全部空けてるからさ。

日程ってなに?

⇒何って、結婚の話でしょう?。ほら、上からの頭文字読んでみて。

 

戌年、明けましておめでとうございます!気が付けば平成も既に30年。早いものですね。

早いと言えば、ミモザ。まだまだ寒い日が続きますが、着実に春の足音、遠くから聞こえてきてます。

彼も「ミモザの咲くころに」きちんとプロポーズする予定だったみたいですね。

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