正解は一つではない

2009 年9月4 日号 No24

先週のホットニュースでは人は成長し続けなければいけないということを書きました。しかし自分は一向に成長していないのではとふっと思った。

多くの人の影響を受けながら生きてきた。節目節目では大きな影響を受けた人がいる。

30 代前半で出会った彼は、私の話を自分のことのように聞いてくれた。怒っている時は私と共に怒ってくれる、悲しい時には共に涙を流してくれた。愉快な時には大声で笑ってくれた。そんな彼に出会い自分も将来は相手と同じような感情を持って人の話を聞くことが出来るか?

いや、そう在りたいと思ったが、未だに出来ていないように思う。現在は悩みや相談があると決まって1人の人を訪ね相談にのって頂く。いつでも嫌な顔一つせず、黙って私の話を聞いてくれる。始めは私も良く理解できなかったのですが、その方は結論や正解を出すことを急がない。

そして私が正解を導き出せるヒントを沢山話してくれる。こんな話もしてくれた「物事の多くは、正解は一つとは限らないんだよ」その時点で何が正解なの
かは解っていても、私が正解へたどり着くように導いてくれる。

そんな時、自分が少し成長したかのように思うのだが、何時も物事を一面的にしか捕らえていないように感じている。もっと複眼的、多面的に見られるように心がけている。

もう60歳を過ぎてこんな話をしている場合ではないのですが、そのような人が自分の身近にいると言う事は幸せな事であります。皆さんはもっと身近にそのような人がいるわけですから、恵まれた環境だと羨ましく思います。

私のようにもっとドアをノックして、自分の思いを聞いてもらってください。いいヒントをたくさん聞かせていただけると思います。

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